“ポタリング”とは

ポタともゆるポタとも呼ばれるポタリングは、実は和製英語で、明確な定義やルールはありません。距離も速度も気にせず、頑張り過ぎないで散歩するようにのんびりと走るのが「ポタリング」です。
普段、スポーツバイクを乗る人であれば、1日で数十キロ以上の距離も簡単に走りますが、これから自転車を楽しみたいと思っている多くの人は、10キロでもハードルを感じる距離でしょう。あまりスピードや距離にこだわらず、気持ちよく走ってちょっと疲れたなと思ったら帰るぐらいで良いでしょう。少しずつ距離や時間を伸ばしていくとムリなく楽しい気持ちで続けられ、いつの間にか20キロ、30キロくらい平気で走れるようになります。
サイクリングとは何が違う?

サイクリングは、自転車で走ること全般を指す言葉ですが、一般的にはロードバイクなどのスポーツバイクで、長距離や長い時間を走る楽しみ方として使われる事が多いです。長距離を快適に走るためには、専用のウェアや各種装備、また、途中で自分で自転車をメンテナンスする技術も必要になってきます。
ですが自転車に乗っている時間の長さや距離にこだわる必要がないのが、ポタリング。個人で楽しむポタリングなら寄り道や予定変更も自由ですし、服装も安全に走れるウエアであればよく、自転車もシティサイクルでも楽しむことができます。自転車やウエア、メンテナンスの道具などは、走れる距離や時間が増えてから徐々に買い替えていくと揃える楽しみが広がっていくでしょう。
ポタリングの“自由な”楽しみかた

ポタリングをどう楽しめば良いか、それは人それぞれ。いろんな楽しみ方があります。例えば、街をぶらぶら散歩、グルメを楽しむ、日帰り旅行など個人でポタリングをしても良いし、ポタリングイベントに参加して楽しむのも良いでしょう。
気軽に街をぶらぶら

歩いて散歩するより遠くまでラクに速く行けるのが、ポタリングです。気分次第で距離を伸ばしたり、引き返したり、方向転換したりするのもスムーズでストレスなく自由に行動できるのが良いところ。
住む街の思わぬ発見や、行ってみたかった近隣の観光スポットにも気軽に出かけられます。
「雑貨屋さん巡りをする」、「趣味の教室を探して走る」、「季節の花を撮影しながらのポタリング」など、ぶらぶらする目的を持って走るもの良いし、あても目的もなく、気持ちのおもむくままにゆるゆる走るのもポタリングの醍醐味です。
お気に入りのグルメを楽しむ

「お洒落な空間でSNS映えのするスイーツが楽しめるカフェ」、「自家焙煎のコーヒー専門店」、「知る人ぞ知るラーメン店」など行きたいと思うお店でも、駅から距離があり電車では行きづらい場合もあります。
ポタリングなら、遠くのパン屋さんにも、のんびり行けるし、疲れたらくつろげるカフェで一息ついたり楽しみながら、進めます。
初めての街の商店街で地元に愛されるコロッケを見つけたり、夏ならかき氷で涼をとり、冬ならほかほかの肉まんで温まる、そんな楽しみ方もポタリングらしいと言えるでしょう。
ちょっと距離を伸ばして日帰り旅行

慣れてきたら距離を伸ばして 、ポタリングで遠出することもできます。旅先でレンタサイクルを利用してポタリングを楽しむのもおすすめです。観光地で点在する見どころを、自転車ならたくさん回れるでしょう。御朱印を集めている人、季節の花を見に行くのが好きな人、美術館めぐりが趣味な人も、自転車と趣味を組み合わせるとたとえ日帰りの短い旅行でもぐんと充実します。
参加型イベントで楽しむ

ポタリングを楽しみ方の1つとして、イベント参加があります。イベントの主人公は参加者の自分自身。多くの人と一緒に走る楽しさを満喫しましょう。イベントに参加する時は、イベント内容が自分の走力や目的と合っているかを確認して申し込みましょう。
こういうこともあるので、気をつけよう・・
ショップの走行会や一般的なイベントでも、ポタリングと思って参加したのに思ったより本格的なサイクリングのレベルだった、ということもあるので事前のリサーチは重要です。参加者はみんなロードバイクにサイクルウエアのレーシングスタイル、自分だけカジュアルウエアにシティサイクルでは浮いてしまうだけではなく、体力的にも無理が出て楽しむどころではなくなります。
ポタリングの定義が曖昧なだけに、イベント公式サイトの注意事項を良く確認することや、場合によっては事前に問い合わせしてみても良いかもしれません。
ポタリンクには、どんな自転車がおすすめ?

ポタリング用と決められた自転車はありません。どんな自転車でもOKで、もちろんシティサイクルでも楽しめます。いくつかあるポイントを確認すれば、より快適にポタリングを楽しむことができます。
ポタリングは自転車を停めて観光や休憩、ショッピングを楽しむことが多くなるので駐輪のしやすさは、重要なポイント。盗難リスクが心配になる高額なバイク、駐輪ラックに入らないファットバイクより、スタンド付きの自転車がよいでしょう。
また、街のりだと段差が気になるので、細いタイヤの自転車より、太めのタイヤの方が、気楽に楽しめるでしょう。また、坂が多い場所を走るのであればe-bikeもおすすめです。
ポタリングにおすすめ自転車6選!
ポタリングにおすすめの自転車を「ミニベロ」「クロスバイク」「グラベルロード」の3つのタイプ別にご紹介します。街乗りでも合うデザインのモデルを集めてみました!
ミニベロ
ストップ&ゴーが多いポタリングは、車輪が小さくて安定感のよいミニベロが得意です。カジュアルな服装にもマッチします。
ITEM
Bianchi (ビアンキ) ミニベロ MINIVELO 7
青空という意味のチェレステカラーが印象的な「Bianchi」。誰もが認めるおしゃれブランドのミニベロです。
ITEM
ダホン 2019 Curve(Curve D7)
16インチのタイヤで走る性能も高い1台です。お洒落なフォルムも魅力。折りたたみもできるので車に乗せてドライブ先でポタリングをするのにも便利。
▼▼ミニベロのおすすめの記事はこちら▼▼
クロスバイク
クロスバイクは、スポーツタイプでありながら街乗りにも最適なポタリング向きの自転車です。スポーツ車が初めての人にもおすすめ。
ITEM
RALEIGH ラレー 2020 RFT Radford Traditional ラドフォード・トラディショナル
英国ブランド「Raleigh」のクロスバイク。スタイリッシュなデザインながら、走行性能も高い1台です。
ITEM
FUJI(フジ) BALLAD
街乗りに最適なおすすめのスポーツタイプのクロスバイク。クラシックなスタイリングが人気です。
▼▼クロスバイクのおすすめの記事はこちら▼▼
グラベルロード
太いタイヤを履いているグラベルロードなら、少し長めのポタリングも対応可能です。グラベルロードは砂利道のことで、ダートでの走行はもちろん舗装道路でも快適です。
ITEM
MASI マジィ CXGR グラベルロード
イタリアのブランド「MASI」の人気グラベルロード。ポタリングはもちろん、ツーリングまで楽しめるので、いずれはツーリングにもチャレンジしたいという考えている人にもおすすめです。
ITEM
JAMIS(ジェイミス)RENEGADE EXPLORE(レネゲードエキスプロー)
マウンテンバイクなどオフロードのモデルを得意とする「JAMIS」の、グラベルロードのエントリーモデル。街乗りにも合う、おしゃれなデザインです。