ロード タイヤ 青空

【2022年】おすすめのクリンチャータイヤをシーン別にご紹介

ロードバイクのタイヤにはクリンチャー、チューブレス、チューブラーと、空気の保持方法が異なる3つの仕様があります。初心者でも管理しやすいのは断然クリンチャータイヤです。クリンチャータイヤをお勧めする理由を、それぞれの方式と比較して、詳しくご紹介します。さらに使い方に合わせたおすすめのクリンチャータイヤもピックアップしました!

目次

アイキャッチ画像:Flickr/Mr.TinMD

クリンチャータイヤとは?

クリンチャー図

イメージ画像作成:筆者

タイヤの中にチューブが入っていて、チューブの中に空気を入れるのがクリンチャータイヤ。現在の自転車の主流のタイヤです。

メリット

  • ・パンク修理が簡単

クリンチャータイヤ のメリットは、パンク修理が簡単なこと。出先でも、チューブを交換するだけでリカバリー可能です。初めて交換する人には手強いですが、それでも他の方式に比べれば容易で、習得しやすいでしょう。

  • ・タイヤ 、チューブが豊富

タイヤもチューブも豊富なので、色々と試す楽しみもあります。また旅先でのトラブルがあっても、スポーツ自転車店で普通に購入することができるので安心です。

デメリット

  • ・ホイールはある程度重さがある

リムにタイヤをはめ込むための強度が必要なため、クリンチャータイヤ対応のホイールは、ある程度重さがあるかもしれません。

  • ・パンクに弱い

チューブに少しでも穴が開くと空気が漏れ出し、走れなくなってしまいます。また段差を乗り越えたとき、リムと路面にタイヤとチューブが強く挟まれて起こる「リム打ちパンク」も、クリンチャータイヤ特有のパンクです

寿命はどれくらい?

ロード タイヤ スリップサイン

撮影:筆者

一般的に走行距離3,000〜5,000kmと言われているようです。気温や乗り方の影響も受けます。メーカーによってはスリップサインがあるので、目視確認できますよ。タイヤに開いている小さな穴が、すり減って見えなくなったら交換時期のサインです。

他のタイヤの種類も知っておこう

クリンチャータイヤは、空気を入れたチューブをタイヤの中に収めて空気を保持しますが、その他にも空気を保持する方式があるので、ご紹介しておきます。

チューブレス・チューブレスレディ

チューブレス図

イメージ画像作成:筆者

チューブを使わず、タイヤのビードを直接ホイールのリムに密着させて空気を保持します。タイヤ本体に機密性があるものが「チューブレス」、タイヤ本体に機密性がなく、中にシーラントという液体を入れることによって空気保持層を作るものが「チューブレスレディ」と呼ばれています。

クリンチャータイヤの場合、タイヤとチューブ双方の変形によって、エネルギーのロスが生じます。チューブレス(チューブレスレディ)はチューブがないので、エネルギーロスが減り、転がり抵抗も減少するので、走行性能が上がり、走りが軽くなると言われています。

チューブレスは、パンクにも強いです。クリンチャータイヤのように、チューブから一気に空気が漏れ出すことがありません。チューブレスレディなら、中に入っているシーラントが、小さな穴を塞いでくれるでしょう。なんとか自宅や自転車ショップまで走れるかもしれません。また、リム打ちパンクはほとんど無くなります。

デメリットは取り付けが難しいこと。硬い上に、タイヤとリムを完全に密着させないと空気が保持できないので、難易度は高くなります。シーラントを使う場合は定期的に交換しなければならないので、メンテナンスに手間がかかります。

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チューブラー

チューブラー図

イメージ画像作成:筆者

タイヤの中にチューブが縫いこんであり、完全に一体化した方式。リムセメントと呼ばれる接着剤や専用のリムテープを使って、タイヤをリムに固定します。昔ながらの自転車タイヤですが、現在でもプロのレースでは主流となっています。

ホイールが軽く、ロスが少ないため、走行性能が高いと言われています。反面、タイヤもホイールも高価。パンクしたら修理が難しいので、丸ごと交換になり、ランニングコストも高くなります。タイヤをリムに接着させるので、定期的に貼り直しが必要でしょう。

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クリンチャー、チューブレス(チューブレスレディ含む)、チューブラーの特徴を簡単にまとめてみました。

 クリンチャー チューブレス チューブラー
 パンクしにくい ❌ ⭕️ ⭕️
 パンク修理が楽 ⭕️ ❌ ❌
 乗り心地がよい ❌ ⭕️ ⭕️
 メンテナンスが簡単 ⭕️ ❌ ❌
 コストが安い ⭕️ ❌ ❌

手間やコストで考えると、クリンチャー。性能を求めていくと、チューブレスやチューブラーが気になって行くということになりそうです!

クリンチャータイヤの選び方

ミシュラン ロード タイヤ 購入

出典:Flickr/hiroaki maeda

クリンチャータイヤは非常に多くの製品が存在します。どのように乗りたいのか、目的をはっきりさせることが大切です。レース志向、通勤・通学に使う、のんびり長距離を走るなど、走るスタイルに合った性能を持つタイヤを選びましょう

また、走る場所に合わせることも重要です。オンロードが基本か、たまにはオフロードも走るのか。走る場所に適した太さ、トレッドパターンのタイヤを選びましょう。

タイヤの太さ

23C、25Cなどの細めのタイヤは、レースでは定番。比較的軽量でスピードが出しやすく、レースやタイムアタックにチャレンジしたい人にも向いているでしょう。一方32C以上の太めのタイヤは、のんびり走りたい人におすすめ。乗り心地がいい製品が多いので、通勤通学など、毎日のお出かけにもぴったりです。

タイヤのトレッドパターン

タイヤ表面の溝のデザイン、「トレッドパターン」も、チェックしましょう。まったく溝のない「スリックタイヤ」は、スピードを維持しやすく、舗装路で活躍します。ロードレースに出たい人も、スリックタイヤを選んでみてください。砂利道やオフロードも走ってみたいなら、溝のあるトレッドパターンのタイヤがいいでしょう。溝があることで滑りにくく、雨の日も安心かもしれません。

それでは、乗り方に合わせて、2022年現在おすすめしたいクリンチャータイヤを、厳選してご紹介します。

オールラウンドタイヤ3選

街乗りからレースまで、使い方に合わせてタイヤを変えるのは、なかなか大変です。走り心地のよさと、優れた対パンク性能を兼ね備えたオールラウンドなタイヤなら、幅広い用途をこなしてくれます。

Continental(コンチネンタル)/GrandPrix 5000(グランプリ5000)

定評のあったGP4000をフルモデルチェンジし、さらに全方位に進化した人気のタイヤです。転がり抵抗は12%向上、耐パンク性能20%向上、同サイズで5g軽量化。新たに導入された「アクティブコンフォート」層が路面からの振動を吸収、乗り心地も良くなっています。まさにオールラウンドに使えるおすすめのタイヤです。

Continental(コンチネンタル)/GrandPrix 5000

●価格:10,500円(税込)
●サイズ:700×23,25,28C、650×25,28B
●カラー:ブラック(700×25,28CのみBlack/Trasparent skinあり)


Vittoria (ヴィットリア) /CORSA GRAPHENE 2.0 (コルサ グラフェン2.0)

名前にある「グラフェン」とは、炭素繊維の一種。世界で最も引っ張りに強く、鋼の200倍の強度があります。そのグラフェンをコンパウンドに配合することで、グリップ力、耐久性、耐パンク性を向上させています。しなやかさと振動吸収性があるため、レーシーな走りだけでなく、ツーリングでも走る楽しさを味わえるでしょう。

Vittoria (ヴィットリア)/ CORSA GRAPHENE2.0 (コルサ グラフェン2.0)

●価格:8,580円(税込)
●サイズ:700×23,25,28,30,32C
●カラー:All Black、Black/Para
●重量:255g(25C)


Panaracer(パナレーサー)/AGILEST(アジリスト)

パナレーサーが展開する、ロードバイクタイヤの新しいフラグシップライン「アジリスト」のスタンダードモデル。前作(RACEシリーズ)のような転がりのよさに加えて、耐パンク性能とグリップ力、しなやかさのバランスが取れたタイヤです。レーシングタイヤの位置付けですが、シリーズではもっともオーソドックスなスペックで、休日サイクリングや街乗りにもおすすめです。

Panaracer(パナレーサー)/AGILEST(アジリスト)

●価格:6,270円(税込)
●サイズ:700×23,25,28C
●カラー:ブラック、スキン、レッド(25Cのみ)、ブルー(25Cのみ)
●重量:190g(25C)

通勤・通学向けのタイヤ2選

通勤・通学や長距離ツーリングなどでは、多少重くなっても耐パンク性能が高いタイヤがおすすめです。

SCHWALBE (シュワルベ)/ MARATHON (マラソン)

1981年発売以来、マイナーチェンジを繰り返し、新しいテクノロジーを取り入れているロングセラーモデル。最大の特徴は、3mm厚の耐パンクベルト、「グリーンガード」。トレッド面下の粘りのあるラバーが、釘やガラス片によるパンクを防いでくれます。走行性能と耐パンク性能を高次元で両立していて、通勤・通学、ツーリングにもおすすめです。

SCHWALBE (シュワルベ)/ MARATHON (マラソン)

●価格:4,620円(税込)
●サイズ:700×23,25,28,32,35,38
(小径車〜29インチまでラインナップ)
●カラー:ブラック
●重量:520g(25C)


Continental(コンチネンタル)/Gatorskin(ゲータースキン)

タイヤサイドが、「デュラスキン」と呼ばれるテキスタイルシートでガードされています。デュラスキンは擦れに強いポリアラミド繊維を網状にしたもので、そのシートを外側に配置しているので、非常に耐パンク性能に優れたモデルです。メッセンジャーバイクにも多く採用されています。

Continental(コンチネンタル)/Gatorskin(ゲータースキン)

●価格:8,000円(税込)
●サイズ:700×23,25,28,32
●カラー:ブラック
●重量:245g(25C)

ヒルクライム向けのタイヤ2選

ヒルクライムレースなど、ここ一番の勝負にこだわるなら、軽さ、転がりの良さが重要です。決戦用として23Cを使う方も多いようです。

BRIDGESTONE(ブリヂストン)/EXTENZA R1S(エクステンザR1S)

ブリヂストンが、レースに勝つため、極限の性能を追求したエクステンザシリーズの中で、軽さを追求したヒルクライム向けのタイヤです。接地面の形状が尖った「ダブルクラウンアール」を採用し、路面の抵抗を減らしています。

BRIDGESTONE(ブリヂストン)/EXTENZA R1S(エクステンザR1S)

●価格:6,380円(税込)
●サイズ:700×23C
●カラー:ブラック
●重量:145g
 

Veloflex (ヴェロフレックス)/ Record (レコード)

イタリアンハンドメイドで作られる、高品質なタイヤを各種ラインアップするヴェロフレックス。Recordは耐パンクベルトを排除し、究極の軽量性と転がりを追求したモデルです。重さ135g、クリンチャータイヤとは思えない軽さです。決戦用タイヤなので、寿命は短い(およそ1,000〜2,000km)と言われています。

VELOFLEX (ヴェロフレックス)/Record(レコード)

●価格:7,370円
●サイズ:700×23C
●カラー:黒×ベージュサイド
●重量:135g(±5%)

高速巡航向けのタイヤ2選

平地でのレースやブルベなどロングライドでは、転がり抵抗が少ないことと同時に、強靭であることがタイヤ選びのポイントになります。

Vittoria(ヴィットリア)/rubino pro(ルビーノ プロ)

同メーカーのコルサと同じく、コンパウンドに「グラフェン」が配合され、しっかりとした走行性能と耐久性を兼ね備えたモデルです。ウェット時のグリップ力も強化され、雨天時にも安心して走ることができます。

vittoria(ヴィットリア)/rubino pro(ルビーノ プロ)

●価格:5,610円
●サイズ:700×23,25,28,30C
●カラー:All Black、Black/Red、Black/Blue、Black/White、Black/Yellow
●重量:250g(25C)


IRC(井上ゴム工業)/ASPITE PRO RBCC(アスピーテ プロRBCC)

チューブレスタイヤのパイオニアであるIRCが、チューブレスに迫る性能をクリンチャータイヤで実現させるべく、2022年4月、8年振りにアスピーテシリーズをリニューアルしました。旧モデルのテーマ、「軽く、強く、トラブル無縁」を継承したRBCCは、強さとグリップを重視。日常ライドからロングライド、ブルベまでこなします。

IRC(井上ゴム工業)/ASPITE PRO RBCC(アスピーテ プロRBCC)

●価格:7,480円(税込)
●サイズ:700×25,28,30C
●カラー:ブラック
●重量:220g(25C)

グラベルも走れるタイヤ2選

舗装路だけでなく、オフロードも走りたい場合は、トレッドパターンに注目しましょう。オンロードとオフロードを走る比率によって、スリックとブロックの組み合わせが最適なタイヤを選びましょう。

Panaracer(パナレーサー)/ GRAVELKING(グラベルキング)

グラベル用タイヤと言えばグラベルキング。大人気のタイヤです。その中でもオンロードで使いやすい23C、26Cの展開があるのが本シリーズ。オンロードが中心だけれど、砂利道なども安心して走りたい人に最適。

Panaracer(パナレーサー)/ GRAVELKING(グラベルキング)

●価格:5,343円(税込)
●サイズ:700×23,26,28C
●カラー:黒、茶(サイド)
●重量:240g(26C)

そして、平日は街中、週末はグラベルを走り回りたい場合は、舗装路と未舗装路の両方をバランス良く楽しめるGRAVELKING   SSがおすすめです。

Panaracer(パナレーサー)/ GravelKing SS(グラベルキング SS)

●価格:5,390円
●サイズ:700×28C
●カラー:黒、茶(サイド)
●重量:310g

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SCHWALBE(シュワルベ)/ G-ONE ALL ROUND(ジーワン オールラウンド)

オフロードとオンロード走行でのバランスがとれたグラベルタイヤ。スムーズな転がりとしっかりとしたグリップが両立、快適な乗り心地です。細かく、汎用性の高いトレッドは軽やかに転がり、舗装路でもグラベルでも、安全かつ確実にグリップしてくれます。チューブレスレディに対応しています。

SCHWALBE(シュワルベ)/ G-ONE ALL ROUND(ジーワン オールラウンド)

●価格:11,000円(税込)
●サイズ:700×35,40C
●カラー:ブラック
●重量:420g(35C)

チューブでも走りが変わる!

タイヤだけでなくチューブを変えても走り心地が変わります。サイズ以外にも素材に2つの種類があり、主流は「ブチル」という、気温変化に強い合成ゴムの素材です。一方レースでも使われる天然ゴムの「ラテックス」は、ブチルに比べてデリケートな反面、軽くて薄く、強度があるとされます。

街乗り向けのチューブの多くはブチルですが、中にはラテックスのようなスペックで、両者のいいとこ取りをしたブチルチューブもあるんですよ。こちらでは、走り心地を変える、筆者おすすめの「ワンランク上な」ブチルチューブを紹介します。

Panaracer(パナレーサー)/ R’AIR (Rエア)

軽さと耐久性だけでなく、乗り心地の良さまで実現。その秘密は、新開発の高強度ブチルゴム、「Air Flex Lite Butyl」にあります。従来のチューブと比較すると、2.1倍もの伸縮性を持っています。高い振動吸収性と路面追従性により、ライディング時のストレスを和らげてくれるでしょう。

その反面、通常のブチルゴムのチューブより薄くて繊細。交換時には傷つけないよう慎重な作業が必要です。

Panaracer(パナレーサー)/ R’AIR (Rエア)

●サイズ:W/O 700×23~28C他
●バルブ長:仏式34,48,60,80mm
(仏式34mm、2ピースバルブあり)
●重量:78g(60mm)

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空気圧管理はしっかりと!

ロード タイヤ 刻印

出典:Flickr/Glory Cycles

タイヤによって、適正な空気圧が異なります。タイヤの側面に最低と最高の空気圧が明記されているので、必ずその範囲内で空気を入れるようにしましょう。

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クリンチャータイヤの交換方法

 ロード ホイール タイヤ 交換

撮影:筆者

クリンチャーのタイヤ交換は、チューブラーやチューブレスに比べれば簡単です。慣れれば、15分程度で交換することもできますよ。

  • ●タイヤの空気を抜く
  • ●タイヤレバーを使って、片側のビードをリムから外す
  • ●チューブを取り出す
  • ●反対側のビードもリムから外すと、タイヤが取り外せる
  • ●反対の手順で、新しいタイヤとチューブをセットする
  • ●チューブが噛んでいないことを確認し、空気を入れる

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自分好みの走りのクリンチャータイヤを見つけよう!

サイクリング カップル 森林

出典:Flickr/8bar bikes

チューブラー、チューブレスに比べて、クリンチャータイヤは遥かに豊富な製品があります。タイヤ交換が比較的簡単というメリットを生かして、いろいろなタイヤの乗り味を楽しむのもクリンチャータイヤならではの楽しみ方。自分好みのタイヤを見つけてみませんか?