MTBハンドルの種類と基本的な特徴

MTBのハンドルの形状は、横に真っ直ぐ。そして、種類は大きく分けて2種類、「フラットバー」と「ライザーバー」に分けられます。
それぞれ、特徴をみていきましょう。
フラットバー

ハンドルの曲がりがなく、ストレート状のハンドルです。XCレーシング系に多く、クロスバイクやフラットバーロードでも、多く採用されています。
ハンドル幅を狭めにしやすく、低めのポジショニングでハンドリングはシャープになります。
ライザーバー

フラットバーに比べ、手前側に曲がっていて、ハンドルポジションが、高く前になるハンドルです。操作性が高くトレイル・アドベンチャーや下り系向き、ハンドル幅は広めになりハンドリングはしやすくなります。
そして、ハンドル形状には「アップスイープ」(上方向の角度)、「バックスイープ」(手前側の角度)「ライズ」(バーの中央部と両端がどれくらい上がっているか)の3つの要素があり、この角度でハンドルの性格が決まります。
MTBハンドルの選び方
ハンドルに種類があるのはわかったけど、どのように選んだら良いのでしょうか?
ハンドルの特徴がわかれば、選び方がも見えてきます。
形状は、どう選ぶ?
大きく分けて「フラットバー」、「ライザーバー弱(曲がりが弱め」、「ライザーバー強(曲がりが強め)」の3つに分けて、それぞれ使いやすいシチュエーションを表にしました。
|
XC |
街乗り |
トレイル&
アドベンチャー |
ダウンヒル |
フラットバー |
◎ |
◎ |
△ |
|
ライザーバー弱 |
〇 |
〇 |
◎ |
〇 |
ライザーバー強 |
|
△ |
〇 |
◎ |
●フラットバー
ポジションが低く、ハンドル幅は狭い傾向になるので、XCや街乗り、狭いトレイルなどに適しています。
●曲がりの強いライザーバー
ポジションが高めで操作性に優れるので、ハンドリングが重要なトレイル・ダウンヒルや、長距離のオフロードを走るアドベンチャー系に適しています。
●曲がりの弱いライザーバー
トレイルライドに使いやすく、曲がりの強いライザーバーよりも、ポジションを少し下げたいという時にも良いでしょう。
ハンドル幅は?

ハンドルは、幅によって、ハンドリングの性格が大きく変わります。基本的にハンドル幅が広いと、ハンドリングがしやすく操作性が良くなります。
ただ、広いハンドルはトレイルやXCレース、街乗りでは、周りの人やモノにハンドルがあたる場合もあり、フィールドによっては不向きとなります。
市販されているハンドルは、フラットバーは700〜750mm、ライザーバーは800mm前後が主流となっていますので、走るフィールドに合わせて、ハンドル幅を決めましょう。
以前の26インチMTBではハンドル幅は狭い傾向にあり、肩幅よりやや広めという考え方もありましたが、現在は操作性を重視して広めのハンドル幅に設定する傾向があります。
クランプ径の確認

ハンドルをステムに固定する部分の直径の「クランプ径」の大きさも確認しましょう。クランプ径は、31.8mmが多いですが、35mmという強度の高い大径クランプも増えています。
自分のステムに合わせた、クランプ径のハンドルを選びましょう。
MTBハンドルおすすめ10選!
それでは、おすすめのフラットバー・ライザーバー10モデルをご紹介します!
SHIMANOPRO(シマノプロ)/LT Low Rise 20 Handlebar
形状はフラットバーで、20mmのライズがあり、クロスカントリーなどテクニカルな地形に最適。幅も720mmあり操作性にも優れています。
ITEM
SHIMANOPRO/LT Low Rise 20 Handlebar
●素材:アルミ
●クランプ径:31.8mm
●ハンドル幅:720mm
●重量:265g
EASTON(イーストン)/HAVEN ライザーバー
イーストン独自のテクノロジーで高い強度と軽量性も持つモデル。カーボンモデルと同様のデザインで、クランプ径35mm仕様もラインナップされています。
ITEM
EASTON/HAVEN35ライザーバー
●素材:アルミ
●クランプ径:35mm
●ハンドル幅:750mm
●重量:270g
THOMSON(トムソン)/ELITE 35mm ALUMINUM RISERBAR
シートポスト・ステムなどの金属加工では名門のトムソン。クランプ径35mmは高い強度を実現し、エンド部は補強され転倒時の損傷を防ぎます。
ITEM
THOMSON/ELITE 35mm ALUMINUM RISERBAR
●素材:アルミ
●クランプ径:35mm
●ハンドル幅:800mm
TIOGA(タイオガ)/ロングホーン AL25 ライザーバー
780mmのハンドル幅があり、25mmのライズを持つアルミハンドル、ワイドなライザーバーはトレイルでの操作性が高く、大径ホイールにも最適です。
ITEM
TIOGA/ロングホーンAL25ライザーバー
●素材:アルミ
●クランプ径:31.8mm
●ハンドル幅:780mm
●重量:370g
TNI(ティーエヌアイ)/132G OXYGEN カーボン・フラットバー
様々なサイクルパーツをプロデュースするTNI。軽量で強度のあるカーボンハンドルで、ハンドル幅は760mmあり操作性も高いです。
ITEM
TNI/132G OXYGEN カーボンフラットバー
●素材:カーボン
●クランプ径:31.8mm
●ハンドル幅:760mm
●重量:132g
BBB(ビービービー)/アセンション
コストパフォーマンスが高い製品をリリースする、オランダの総合パーツメーカーBBB。アセンションはマットなブラックであらゆる車体にマッチしやすいデザインです。
ITEM
BBB/アセンション
●素材:アルミ
●クランプ径:31.8mm
●ハンドル幅:760mm
●重量:335g
RACE FACE(レースフェイス)/Atras35ハンドルバー
トレイルやダウンヒルに最適なハンドルバー。クランプ径は35mmで強度が高く、7色のカラー展開があり、MTBとのコーディネートも楽しめます。
ITEM
RACEFACE/Atlas35
●素材:アルミ
●クランプ径:35mm
●ハンドル幅:820mm
●重量:300g
DEDA(デダ)/PEAK Riser
総合的にフレームなどを手掛けるデダチャイのパーツメーカーDEDA。PEAKシリーズにはフラットとライザーがあり、ライザーはアップライトポジションが取りやすくE-bikeにも最適です。
ITEM
Deda/Peak Riser
●素材:アルミ
●クランプ径:31.7mm
●ハンドル幅:780mm
●重量:345g
FSA(エフエスエー)/V-DRIVE FLAT
クランクやロードバイクパーツもリリースする総合コンポーネントメーカーFSA。スィープ角やハンドル幅も選べるので、MTBに合わせた最適なサイズが見つかります。
ITEM
FSA/V-DRIVE FLAT A9
●素材:アルミ
●クランプ径:31.8mm
●ハンドル幅:740mm
●重量:310g
RITCHEY(リッチー)/CLASSIC FLAT
往年のリッチーを彷彿させるヴィンテージ感溢れるフラットバー。ハンドル幅も560mmと狭めで、クロモリMTBやクロスバイクにもマッチします。
ITEM
RITCHEY/CLASSIC FLAT
●素材:アルミ
●クランプ径:31.8mm
●ハンドル幅:560mm
●重量:202g
ハンドル交換はこんなところに注意しよう
ハンドル交換は、セットされているパーツの取外しもあるので、交換時はこのような点に注意しましょう。

ライザーバーはストレート部分が短いモデルもあるので、「グリップ」、「シフター」、「ブレーキレバー」が取付けられる長さがあるか確認しましょう。

長く使ったグリップが固着して外れないという事もあり、最悪の場合はカットする必要があります。外れない場合は新しいグリップも用意しましょう。
▼▼MTBのグリップの詳しい記事はこちら▼▼

ハンドルバーを固定するステムですが、取付時は偏らないよう交互に、ボルトを締めていきましょう。

ハンドルサイズが変わると、今まで使っていたワイヤーが長い・短いという場合もあります。取付けた時に無理なワイヤールートになり、負荷がかからないよう注意しましょう。
ハンドル交換には、以上の注意点がありますが、交換が難しいと感じたらショップに相談してみましょう。
自分にあった、最適なMTBのハンドルをみつけよう
MTBは、「山を楽しむトレイル」、「スピードを競うクロスカントリー」、「ゆったり街乗り」など、走り方や楽しみ方によって、最適なハンドルがあります。
自分のMTBの使い方にマッチしたハンドルを選んで、MTBをもっと楽しみましょう!