MTBにもビンディング?
砂利道や山のトレイルなどを走って楽しむMTB。そんなMTBのペダル選びは、「激しい走りをするMTBは、とっさの時に足をつけるフラットペダルが良い?」と考え、フラットペダルを使用している人もいるのではないでしょうか。
ですが、ビンディングペダルを愛用している方も多く、激しく上下するMTBで、急なペダルからの脱落や、踏む位置を一定できるなどのビンディングペダルの特性が、安定した走行につながることもあるからです。
ロードバイクのビンディングペダルと何が違う?
ロードバイク用のビンディングペダルは、シマノのSPD_SLタイプに代表される3つ穴・4つ穴タイプで、クリートが大きいのが特徴です。
一方、MTBのビンディングペダルは、大きさも小さく、クリートも小型のものを使います。オフロードという特性上、泥はけがいいように隙間があるモデルが多くなっています。
MTBのビンディングペダルの中でも、レース向けは小型なのに対しトレイル向けはシューズの座りがいいようにガードがついているモデルもあります。
MTB用の「ビンディングシューズ」には、特徴ある?
それでは、MTBのビンディングシューズにも特徴があるのでしょうか。
MTB用のビンディングシューズは、ソールが泥はけがいいように作られたパターンのシューズが多くラインナップされています。クリートは、2つ穴タイプで、ソールの高さに隠れてしまうので、トレイルライドやサイクリング中に足をついたり、歩いてもストレスにならないでしょう。
どのメーカーを選べばいい?MTBビンディング5メーカー紹介
最初のMTBビンディング、どのメーカーを選べば良いか迷ってしまいますよね。主要メーカー5社を紹介しますので、自分に合うメーカーを見つけましょう!
SHIMANO(シマノ)
世界的なコンポーネントメーカー、シマノのMTBビンディング「SPD」は、泥はけがよく小型・軽量でグレード・形状によるラインナップも幅広いのが特徴です。他メーカーでもSPD対応が多く、国内では入手しやすく使いやすいビンディングです。
crunkbrothers(クランクブラザーズ)
シクロクロスでも人気のクランクブラザーズの代表的なビンディングペダル「エッグビーター」は、名の通り泡だて器のようなビジュアルです。ボディを持たず、ほぼ軸のみのデザインは軽量で泥はけがよく、4面でキャッチできるメリットもあります。
LOOK(ルック)
ビンディングペダルを最初に開発したメーカーとしても有名なLOOK、ロード用ビンディングはプロチームも採用するパイオニア的なメーカーです。LOOKのMTBビンディングはデザイン性・機能性が高く、トップモデルではカーボンボディも採用されています。ビンディングシステムは入手しやすいシマノSPD対応なので、クリートも入手しやすいでしょう。
TIME(タイム)
スキーのビンディングに着想を得て、理想のペダルを作り出すために設立されたメーカーTIME、LOOKと同時期にビンディングシステムを開発し、レースに投入しています。XCやシクロクロスでも人気が高く、以前のボディを覆うデザインから露出の多いデザインに変更し軽量化を果たしています。
MKS(エムケーエス)
日本が誇るぺダルメーカーMKS、品質の高い製品を国内生産するペダル専門メーカーです。MKSビンディングペダルの分割型ビンディングシステムは、従来の半分程度の力でステップアウトできるので、ビンディングに不安な方も安心して使えるでしょう。MKSオリジナルクリートはシマノSPDとも互換性があります。
おすすめビンディングペダル12選
MTBにおすすめのビンディングペダル、レースからトレイル・サイクリング用まで12モデルをご紹介します!
SHIMANO DEORE XT PD-M8100
機能・耐久性・コストのバランスがよいXTシリーズのビンディングペダル、大型で低く設計されたボディ部分は、ペダリング・バイクコントロールに安定感を持たせます。
カラー | シリーズカラー |
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重量 | 342g(ペア) |
ビンディング | SPD/両面 |
SHIMANO DEORE XT PD-M8120
同じくシマノのXTシリーズ、トレイルモデルのビンディングペダルです。ケージをつけることでシューズとペダルの接触面積を広げ、固定をしていない時でも安定感のあるモデルです。
カラー | シリーズカラー |
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重量 | 438g(ペア) |
ビンディング | SPD/両面 |
SHIMANO PD-EH500
片面はSPDライトアクション、もう片面はピンを8本装備したフラットペダルになっています。スニーカーでも安定感のあるペダリングを行えるでしょう。
カラー | ダークグレー |
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重量 | 383g(ペア) |
ビンディング | SPDライトアクション/両面 |
crankbrothers egg beater3
国内では4グレード販売されているエッグビーターのセカンドグレード。上位モデルの機能はそのままに、ボディ素材にステンレスを多用し耐久性・軽量に優れたレーシング・トレイルモデルです。
カラー | レッド・ブラック・エレクトリックブルー |
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重量 | 280g(ペア) |
ビンディング | 4面 |
crankbrothers MALLET 3
エッグビーターの機能をそのままに大型のアルミプラットフォームが付いたトレイルモデルです。ビンディングの他に6本のピンを配置し、ハードなトレイルライドでも安定して使えます。
カラー | ロウ/ブラック/ライトブルー・ロウ/レッド/レッド |
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重量 | 499g(ペア) |
ビンディング | 4面 |
LOOK X TRACK RACE CARBON
ボディにカーボン、スピンドルにクロモリを採用しているLOOKレーシングペダルのセカンドグレード。デザイン性が高くシマノSPDシステムを採用している使いやすいモデルです。
素材 | カーボン・クロモリ |
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重量 | 170g(片側) |
ビンディング | SPD/両面 |
LOOK X-TRACK ENRAGE plus
LOOKのMTBビンディング、トレイル用になるENRAGEシリーズのセカンドグレードモデル。ボディは鍛造アルミを採用し軽量・耐久性を高めています。
カラー | ブラック・ゴールド |
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重量 | 225g(ペア) |
ビンディング | SPD/両面 |
TIME ATAC XC 8
ATAC XCシリーズではセカンドグレードのモデル。カーボンボディと中空スチールシャフトを採用し、ペアで300gを切る軽量化を果たしています。
素材 | カーボン |
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重量 | 143g(片側) |
ビンディング | 両面 |
TIME ATAC MX 4
泥の排出性に優れた大きめのボディを持つATAC MXシリーズ、MX4はクリートにアタックイージーを採用、通常のアタッククリートより外しやすく、ビンディングに慣れていない方も安心して使えます。
素材 | コンポジットボディ |
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重量 | 192g(片側) |
ビンディング | アタックイージー/両面 |
MKS US-S
耐衝撃・耐蝕性・耐久性を重視し、培われたノウハウで製造されたビンディングペダルです。分割型ビンディングとビンディングガイドで付け外しに安心感を持たせた、エントリユーザーにもロードユーザーにもおすすめのビンディングです。
カラー | シルバー |
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重量 | 433g(カバー装着時) |
ビンディング | MKSオリジナル・SPD/両面 |
GARMIN RALLY XC200
GPSやパワーメーターの評価が高いガーミン。シマノSPDに対応するペダル軸に、パワーセンサーを内蔵したビンディングペダルです。コンバージョンキットを使えばSPD-SLにも対応し、MTB・ロードバイク・グラベルを問わず使用できます。
重量 | 444g(ペア) |
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ビンディング | SPD/両面 |
Magped Enduro
従来のスプリングを使ったビンディングシステムと違い、マグネットを採用した結合ペダルをリリースするマグペド。マグネットでの固定により拘束感をへらした、トレイルでも安心感の持てるペダルです。
重量 | Enduro150/490g・Enduro200/530g |
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ビンディング | 両面 |
MTBビンディングペダルのお手入れ
MTBビンディングは、オフロードで使うために汚れや水に強く作られていますが、ビンディング部分はスプリングなどが露出しています。
ライディング後には、ペダル・シューズの泥や汚れを落とし、スプリングなどの可動部には薄く注油を行いましょう。
金属部分やクリートにも薄くオイルを塗っておくと泥などがつきにくくなりますよ。
自分に最適なビンディングペダルを選ぼう!!
ビンディングペダルは、互換性のない製品も多く最初のビンディング選びには慎重になってしまいます。
各メーカー特色がありますので、使うシーンや機能、デザインなどを比較して、最初のペダルを選びたいですね。
ビンディングペダルも使いこなせると、ライディングの幅が広がりますよ!