ロードバイクパーツの名前を覚えよう!
ネット検索をしていると「え、なにこの自転車用語…意味が分からない…」なんてことがありますよね。とくにパーツの名前が分からないと、調べようもなくて困ってしまいます。
そこで、この記事ではロードバイクに使われているパーツの名前と、その役割についてまとめました!
ロードバイクをはじめたばかりの人も、そうじゃない人も、「あ~、あのパーツの名前ってなんだっけ?」と疑問に思ったら、このページでチェックしていってくださいね。
ロードバイク全体の各パーツ
まずはロードバイク全体の主要なパーツの名称を紹介していきましょう。大きく7つです。
①フレーム
ロードバイクの中心となるフレーム。各パーツを繋ぐ、車体の骨格とも言える部分です。
②ホイール
回転してロードバイクを走らせる、前後の車輪。一方、ブレーキを掛けるためのパーツがつくこともある。
③ブレーキ
減速、停止させるための装置。様々な種類がある。
④ディレイラー
変速機。登り坂を軽い力で登れるようなギアを変えるパーツ。
⑤クランクセット
ペダルを取り付ける回転軸と歯車のこと。ペダルからチェーンに力を伝える。
⑥ハンドル
手で自転車を操作するハンドル。レバー(ブレーキ/変速)を取り付ける。
⑦サドル
座るところ。ロードバイクでは一番高い位置になる。
①~⑦までのパーツをさらに詳しく見ていきましょう。
①フレーム各部の名称
自転車の根幹であるフレーム。代表的なフレームの素材に、アルミやクロモリがありますが、複数のパイプで構成されており、基本的には以下の3つの箇所で、名称が分かれます。
前輪を支える「フォーク」、フレームの主となる「チューブ系」、後輪を支える「ステイ系」。この3つを覚えておきましょう。
カーボン素材の一体成型タイプなどは、「パイプ」のような分かれはありませんが、基本的な各部の名称は同様です。
細かく見ると、6種類のチューブから成り立っています。
●フォーク
前輪を支え、操舵を担う部分。食器のフォークに似た形状。
●ヘッドチューブ
自転車の頭側(ヘッド)のチューブ。フォークを受ける部分。
●トップチューブ
股下に位置し、最も高い部分にあるチューブ。
●ダウンチューブ
前方から、足元に伸びる低い位置(ダウン)のチューブ。
●シートチューブ
サドル(シート)の真下に位置し、縦方向に伸びるチューブ。
●シートステイ
シートチューブから後方に伸びる、後輪を支え、乗り心地も確保する。
●チェーンステイ
チェーンに沿ったステイ。パワーを無駄なく伝える。
それぞれフレームの位置関係や、他のパーツにちなんだネーミングになっています。まずは「チューブ」と「ステイ」の違いが分かれば、ここの名称を覚えられるでしょう。
②ホイールまわりの紹介
ホイールまわりはおおきく分けて2つに分類できます。ホイールとタイヤです。この2つは混同されがちですが、回転を支えるのがホイール、地面と接するのがタイヤと覚えておくといいでしょう。
ホイール
ロードバイクのホイールの各部分も、こまかい名称があります。まずは外周部を見ていきましょう。
●リム
ホイールの外周部分。ホイール選びでは、リムの素材や重量、形状(高さ/幅/表面)が重要。
●スポーク
リムと、ホイール中心に位置するハブを繋ぐ細い棒状のパーツ。
●ニップル
スポークをリムに固定するために留め具。
●ハブ
ホイールの中心に位置して、玉軸受によって回転する。
●スプロケット
チェーンから力を受けて、後輪を回転させるための歯車。
▼▼スプロケット交換の記事はこちら▼▼
タイヤ
タイヤは、基本的にには、路面と接する外層のタイヤと、空気を保持する内層のチューブで構成されます。
その構成は、タイヤの種類によって、3種類に分類できます。
クリンチャー:タイヤとチューブが独立
チューブレス:タイヤのみで構成
チューブラー:タイヤとチューブが一体型
外側のタイヤの外周は、種類によって微妙に変わりますが、パーツ名称はおおむね以下のようになります。
●タイヤ
路面と接する部分をトレッド面、ロゴが入っているサイド側をサイド面と呼ぶ。
●バルブ
タイヤに空気を入れる口金。
▼▼タイヤ選びの記事はこちら▼▼
▼▼タイヤ交換の記事はこちら▼▼
▼▼ホイール選びの記事はこちら▼▼
③ブレーキ
ロードバイクでは現在、「リムブレーキ」タイプ、「ディスクブレーキ」タイプ、どちらかのタイプのブレーキシステムを搭載したモデルが主流です。ブレーキをする面が、どこにあるかで名称が変わります。
リムブレーキ
リムブレーキとはその名の通り、リムがブレーキ面になります。一対のシューがリムを挟み込み、減速するシステムです。
●ブレーキアーチ
ブレーキを掛けるための2本のアーム。
●ブレーキシュー
ホイールのリムに接して、減速するための一対のシュー。
▼▼ブレーキ交換の記事はこちら▼▼
ディスクブレーキ
ディスクブレーキとは、ハブ横にある、金属の円盤の形をした「ブレーキローター」がブレーキ面になります。一対のパッドがブレーキローターを挟み込み、減速するシステムです。
●ディスクブレーキ
油圧かワイヤーで駆動するシステム。
●パッド
ブレーキに内蔵される、ローターを挟むパッド。
●ローター
ホイールに取り付けられた円盤。パッドに挟まれることで、自転車を減速させる。
④フロント/リアディレイラーの紹介
ロードバイクには、前後に2か所の変速機がついており、それぞれ、「フロントディレイラー」、「リアディレイラー」と呼びます。ハンドルについているシフトレバーで、前後のディレイラーを操作し、ギアを切り替えます。
フロントディレイラー
●フロントディレイラー
ペダル側の変速機。チェーンリングと呼ばれる歯車に、チェーンを掛け替えることで変速ができる。
●ガイドプレート
チェーン位置を決めるためのプレート。
リアディレイラー
●リアディレイラー
後輪側の変速機。スプロケットの各歯に、チェーンを掛け替えることで変速ができる。
●ハンガー
リアディレイラーとフレームを繋ぐための金具。
●ガイドプーリー
変速するため、スプロケットの歯に合わせて移動する歯車。
●テンションプーリー
チェーンを一定の張力で張るための歯車。
⑤クランクまわりの紹介
クランクまわりのパーツの役割は、踏み込まれたペダルから、チェーンに力を伝達することです。
クランク
●ペダル
踏んだ力を受けるパーツ。シューズと一体化できるペダルをビンディングペダルとも呼ぶ。
●クランク
ペダルを取り付けるためのアーム。
●チェーンリング
クランクと一体となる歯車。内側を「インナー」と外側を「アウター」と呼ぶ。
●チェーン
チェーンリングから受けた力を、後輪のスプロケットに伝える鎖状のパーツ。
●BB(ボトムブラケット)
外観の写真では見えないが、フレーム内部のクランク中央部分に挿入されるパーツのBB。回転するクランクを支える、フレーム内部の受け部分。
▼▼チェーン交換の記事はこちら▼▼
▼▼クランク交換の記事はこちら▼▼
▼▼ペダル交換の記事はこちら▼▼
⑥ハンドルまわりの紹介
ロードバイクのハンドルは、基本的には「ドロップハンドル」が採用されています。自分の好みや体格に合わせるカスタマイズし甲斐があるパーツです。
ハンドル
●ハンドル
操舵するための握り。
●ステム
ハンドルとフォークを繋ぐ、前後に伸びる棒状のパーツ。
●レバー
変速やブレーキを行うパーツ。詳細は後述。
●バーテープ
ハンドルの汚れや傷防止ためのテープ。クッション性やグリップも様々。
●バーエンドキャプ
中空構造のハンドルの端に、差し込むキャップ。
▼▼ハンドル選びの記事はこちら▼▼
▼▼バーテープ選びの記事はこちら▼▼
▼▼バーテープ選びの記事はこちら▼▼
レバー
メーカー(パーツメーカー)によって、レバーの呼び方や使い方が異なります。以下、主要な3つのメーカーのレバーを紹介します。
SHIMANO:STI(エス・ティー・アイ)
レバーを手前に引くことでブレーキを掛けられ、横方向に倒すことで変速ができます。1本のブレーキレバーに2つの変速レバーがついています。
Campagnolo:エルゴパワー
ブレーキと変速機能がそれぞれ独立しています。ブレーキ用レバーの内側に小さな変速用レバーがついています。
SRAM:ダブルタップレバー
SHIMANOと同様に、ブレーキと変速レバーは一体化しています。ただし1本のブレーキレバーに1つの変速レバーがついています。
⑦サドルまわりの紹介
●サドル
座るところ。
●シートポスト
シートチューブにつながる棒状のパーツ。サドルの高さを調整する。
●シートクランプ
シートポストとフレームを固定する、固定具。
▼▼サドル選びの記事はこちら▼▼
▼▼シートクランプ選びの記事はこちら▼▼
少しずつ覚えていきましょう
ここで挙げた自転車のパーツ用語を知っておくと、多くのロードバイク記事の内容が理解できるようになります。ほかにも細かいパーツはあるのですが、今回は、基本的なパーツをまとめました。
パーツ名称を覚えれば、自転車の構造の理解が深まるので、自分のロードバイクと見比べながら確認していくと良いでしょう。