スポーツバイクで、サイクリングに行こう!
ロードバイクやクロスバイク、憧れのスポーツバイクを購入したら、さっそく走りに行きましょう!シティサイクル以上の、軽快な乗り心地を味わえるはずです。
「おひとりさま」でも問題なし!ソロライドは気軽で楽しい
誰かと走るのも楽しいですが、ひとりでサイクリングも、いいものですよ。寄り道したり、景色のいい場所でひと休みしたりと、自分のペースで贅沢に時間を使えます。
とはいえ、いきなりひとりでは、不安かもしれません。そこでこちらでは、初心者向けに「ソロライド」で最低限抑えたいポイントをギュッとまとめました。出かける前に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ルートの決め方とポイント
まず、目的地とルートを決めましょう。ルートも決めておけば、迷子にならずに走れますよ。
交通ルールを知ろう
ルートを考える前に、最低限の交通ルールを抑えておきたいですね。自転車は法律で「軽車両」扱い。基本的にはクルマと同じように、車道の左側を走ります。
ただ、例外的に歩道に入れるなど、一部違うルールもあるので、確認しましょう。
車道を走るときのルール
●対面する車道の信号機に従う。(「歩行者・自転車専用」の信号があれば、それに従う)
●信号のある十字路・丁字路交差点を右折するときは、2段階右折。
●信号のない十字路・丁字路交差点を右折するときは、道路の左端を走行しながら右折。
●道路を横断するときは、近くの横断歩道を使う。ないときは、左端を徐行するか、止まって直角に(最短距離で)横断する。
歩道を走るときのルール
●「自転車通行可」の標識があるとき、車道の通行が危険など、やむを得ないときは歩道を通行できる。
●歩道では、直ちに止まれる速度で車道寄りを徐行。
●路側帯は、歩行者を優先に自転車も通行できる。ただし逆走は禁止。
●「歩行者専用路側帯(2重線が引かれている路側帯)」は、通行できない。
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ゴールはなんでもOK!
目的地は、見晴らしの良い場所はもちろん、カフェ、コンビニ、途中で引き返すのもOK!無理のない範囲で決めましょう。
休憩場所は、駐輪スペースや、自転車を掛けられる「サイクルラック」がある場所がいいですね。
徐々にレベルアップ!まずは近所散策から
走るルートですが、10〜20kmほどから始めてみましょう。近所なら、パンクなど万が一のトラブルでもすぐに家に戻れますよ。
慣れてきたら、距離を伸ばしたり、ルートを開拓したり、ステップアップしていってくださいね。
交通量や時間帯に注意
幹線道路など、大通りの道は、交通量に注意。クルマの通りが多く狭い道は、クルマと接触しやすく危険なので、避けた方がいいでしょう。
とくに通勤ラッシュの朝や夕方の時間帯は、大通りから1本外れた道など、交通量が多すぎない道を選んでくださいね。
信号の少ない左回りのルートがおすすめ
ルートを決める時は、左回りを意識するといいですよ。右折が多いと、2段階右折で信号の待ち時間が増えてしまいます。
また、そもそも信号が少ない道なら、快適に走れますね。
輪行を覚えれば、行動範囲が広がる!
もし走ってみたい目的地が遠くにあるなら、「輪行(りんこう)」がおすすめです。輪行とは、電車や飛行機など、公共交通機関で自転車を運ぶこと。ホイールなどを外してまとめ、専用の袋などに入れて持ち運びます。
輪行ができれば、行ける場所も増えますよ。帰り道は、電車で戻ってくるなどもできますよ。
パーツを外すと言うと、難しいイメージもあるかもしれませんが、手順は意外と単純。パンク修理より簡単!という人もいるので、チャレンジしてみてください。
▼▼▼輪行の手順を知りたい人は、こちら▼▼▼
地図アプリを活用しよう
ルートを決める際は、スマホの地図アプリが便利です。
目的地を設定するだけでルート検索できるので、ルート選びの参考になるでしょう。また事前に寄り道する場所が決まっているなら、追加目的地として入れてみるのもいいですね。
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これは必須!最低限準備しておきたいアイテム
目的地が決まったら、荷物の準備をしましょう。こちらのチェックリストも活用してくださいね!
【必須アイテムリスト】
フロントライト | |
テールライト(または反射板) | |
ベル | |
ボトルケージ | |
ボトル | |
鍵 | |
パンク修理キット | |
携帯空気入れ | |
救急キット(絆創膏など) | |
サドルバッグ |
鍵は、防犯性の高さと、運びやすさのバランスを
高価なスポーツバイクは、ちょっと目を離した隙に持ち去られることもあります。必ず鍵を持っておきましょう。
また、小さくて軽い鍵を選びたいところですが、細いワイヤータイプなどは、市販の工具で切断できてしまうことも。軽さやコンパクトさも大切ですが、防犯性の高い製品を選びたいですね。
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パンク修理できなくても、キットは必要?
シティサイクルと比べて、スポーツバイクはパンクも珍しくありません。自力で修理できなくても、パンク修理キットは持っておくといいですよ!
チューブも携帯しておけば、近くの自転車ショップや、修理ができる仲間に頼めますね。ただ、パンク修理は慣れれば10分ほどでできるので、ぜひ練習もしてみてください。
▼▼▼画像つき!パンク修理手順をご紹介中▼▼▼
リュックより、サドルバッグ!
荷物はリュックやショルダーバッグより、サドルバッグやフレームバッグなどに、入れるのがおすすめ。荷物を背負わなくてよいので、走行中にズリ落ちたり、背中がムレたりする心配もありません。
修理キットや財布など、収納するアイテムに合ったサイズを探しましょう。
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あると便利!サイクリングを快適にするアイテム
ほかにも、次の3つのアイテムを用意してみませんか?必須ではありませんが、あるとサイクリングがもっと楽しくなるかも!
●サイクルコンピューター
●スマホホルダー
●トップチューブバッグ
サイクルコンピューター(サイコン)でスピードを測ろう
ハンドルなどにサイクルコンピューター(サイコン)を取り付ければ、時間、走った距離、スピードなどを確認できます。
高機能なモデルなら、平均速度や最高速度、消費カロリーのほか、心拍数、ナビ機能までついていることも。スマホと連携して、走った記録を残せるモデルもたくさんありますよ。決して安くはありませんが、見た目もかっこよくなるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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スマホホルダーがあると、ナビが見やすい
スマホのナビ機能を使うなら、ハンドルなどに取り付けるスマホホルダーがあると便利。ナビを確認するために、スマホを取り出す手間が省けます。
選ぶときは、スマホのサイズのほか、ハンドル径など取り付ける箇所のサイズも確認してくださいね。
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トップチューブバッグに、すぐ出したいアイテムを入れよう
トップチューブバッグは、スマホや補給食など、すぐ出したいアイテムの収納に向いています。サドルバッグと違い、自転車から降りずに荷物を取り出せますよ。
スマホのナビを使うなら、バッテリーを入れておくと、充電しながら走れますね。
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何を着るのがベスト?サイクリングの服装
服装も、迷ってしまいますよね。基本は持っている服でOKですが、最低限のポイントは抑えておきましょう。
体温調節のしやすさが大事!
まずは、体温調節のしやすい服装を選びましょう。
走る前と走行中では、体感温度に差があります。たとえば冬なら、走る前が寒くても、走れば暖かくなりますよね。下り坂を走れば、風を受けて寒く感じるでしょう。
すぐ脱ぎ着できるか、ファスナーなどで調節しやすい服なら、汗をかいたり、汗冷えしたりすることなく快適に走れますよ。
こんな点も注意しよう
ほかにも、次のことを確認してみてくださいね。
●ポリエステルなど、通気性の高い素材を選ぶ(反対に、綿のTシャツやパーカーは汗が乾きにくい)
●風でバタつきにくい、フィット感のあるデザインを選ぶ
●チェーンの巻き込み防止のため、裾の広がったパンツはNG
●サンダルやパンプスなど、脱げやすい靴はNG
●ひも靴は、ほどけないように結んでから、ひもを中に入れる
快適さ重視なら、サイクルジャージ!
サイクリングのためにつくられた「サイクルジャージ」もおすすめです。上下合わせて、予算が1万円以上になることもありますが、フィット感があり、体温調節もしやすいですよ。
とくにボトムスはパッド付きもあり、長時間乗ってもお尻が痛くなりにくいでしょう。
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部分的にサイクルジャージを取り入れるのも◎
サイクルジャージは本格的すぎて、見た目が気になる人もいるかもしれませんね。
そんなときは、好きなボトムスの下に、パッド付きのインナーパンツを履くのもおすすめ。お尻の痛みをカバーしつつ、おしゃれをもっと楽しめますよ。
パールイズミ 159-3DR 3DR メッシュ インナーパンツ
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ヘルメットを、かぶろう
ヘルメットはかぶらなくても、法律で罰せられることはありません。ただ万が一事故にあったとき、頭を守れるのはヘルメットだけ。かぶることを強くおすすめします。
おしゃれなデザインもあるので、自分のコーディネートに合うヘルメットを選んでみるのも、いいですね。
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晴れていて、風がない日がおすすめ
目的地も準備もできたら、いざサイクリング!思い立った日もいいですが、なるべく風が強くない、晴れた日を選びましょう。
とはいえ、季節によっては急な雨に見舞われることも。ここからは、途中で天候が悪くなったときの対処法を紹介します。
向かい風や突風なら、無理せず休もう
天気が良くても、急に風が強くなることもあるでしょう。とくに向かい風、横風は失速するだけでなく、フラついて転倒しやすくなります。
体力を消耗しきる前に、風が弱まるのを待つ、風向きに逆らわないルートを走るなどして、対策すると安心ですね。
急な雨は、レインジャケットと防水グッズで対策を
雨が心配なら、レインジャケットなど、防水グッズを持っていきましょう。ヘルメットカバーがついていると、頭も濡れませんよ。
サドルバッグやジャージのポケットに入る、コンパクトなタイプが便利です。
また雨上がりは、地面から飛び跳ねる水でお尻が濡れることも。簡易フェンダーがあれば、対策できますよ。
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出発前する前に!点検をしよう
パンクなど、マシントラブルはケガの原因にもなります。なるべく万全な状態で走れるよう、出発前に愛車の簡単な点検をしましょう。
出発直前にできる!点検項目
空気圧は適正値まで入っているか | |
前後ブレーキがしっかり効くか | |
前ブレーキをかけたときのガタつき(前後にずれ る感覚)がないか | |
クイックリリースレバーはしっかり固定されているか | |
ハンドルを固定しているネジが緩んでいないか | |
サドルを固定しているネジが緩んでいないか | |
サドルに座った時、下がったり、左右に回転したりしないか |
▼▼▼空気の入れ方をおさらい!▼▼▼
▼▼▼クイックリリースって、どこだっけ?▼▼▼
▼▼▼ネジの緩み確認には、アーレンキーが便利ですよ▼▼▼
長距離を走るなら、ショップで点検してもらおう
自分でできる点検とは別に、変速の調子、ワイヤーの伸びなど、自力でチェックしづらいところを、ショップで定期的に見てもらうと安心ですね。
とくに長距離を走る前には、ショップの点検に出すことをおすすめします。
事前準備をして、サイクリングをもっと楽しく!
初心者でも風を切る爽快感が味わえる、スポーツバイク。ひとりで乗るのは、少し勇気がいるかもしれませんが、準備ができていれば心配ごともグッと減ります。
ぜひこちらも参考に、「ソロライド」の身支度をしてみてくださいね。