【バイクパッキング最適化テント】ビッグアグネス3製品を検証してみた

アメリカのアウトドアブランド「big agnes(ビッグアグネス)」のバイクパッキング用テント3種類を比較検証してみました。すべて1kg台という圧倒的な軽さながら、自転車でのキャンプで嬉しい工夫もたくさん。初めてテントを購入する方から買い換えを考えている方まで、バイクパッキングを楽しむすべての人にお届けします。

制作者

大城 実結

自転車ライター・大城実結(おおしろみゆう)。愛車はpepcycle&BROMPTONで、何かと重装備でゆっくり走るのが好き。しがない銭湯・酒場フリークでもある。

大城 実結のプロフィール

...続きを読む

目次

  • バイクパッキング用テント、実は豊富だった!
  • ビッグアグネスとは?
  • とにもかくにも重量と収納をチェック
  • ハンドルに装着してみる
  • 設営はどれも簡単
  • くつろいで分かる、三者三様の個性
  • デイキャンプからバイクパッキングソロキャンプまで、ビッグアグネスにお任せだ!

バイクパッキング用テント、実は豊富だった!

みなさんこんにちは、自転車ライターの大城です。

 

2021年春、NEMOよりバイクパッキング用のテント「DRAGONFLY BIKEPACK」発売のニュースが日本列島を駆け抜けました。

 

▼▼▼NEMOのテントの詳細はこちら▼▼▼

 

しかーし! バイクパッキングに特化したULテントは、NEMO以外のメーカーからも発売されているのをご存知でしょうか。

 

今回はアメリカ・コロラド州発のアウトドアブランド「big agnes(ビッグアグネス)」から発売されているバイクパッキング用テント3種類を検証してみました。ULテントの購入を検討している方、これからバイクパッキングをはじめようと考えている方、とにかくキャンプをしてみたい方、必見です!

 

ビッグアグネスとは?

ビッグアグネスとは?

出典:Big Agnes

アメリカ・コロラド州で誕生した「ビッグアグネス」は、登山やトレッキングを中心に軽量型のアウトドアギアを開発・発売しています。

 

様々なシーンを想定しテントだけでも6シリーズリリースされている中で、自転車乗りなら気になるのが、「バイクパッキングテント」シリーズ。現行モデルは3タイプです。

 

  • ①Fly Creek HV UL1(1人用)
  • ②Tiger Wall UL2(2人用)
  • ③Copper Spur HV UL1(1人用)

 

ハンドルバーやサドルバッグ、パニエバッグに積載しやすいよう、ポールの収納サイズが短く設計されていることや、ヘルメットを乾かしながら収納できるウェイビングテープ、大型の室内メッシュポケットなどが3つに共通する特長です。しかしカタログを見る限り、フレーム構造などはやや異なる様子。実物をチェックしてみましょう。

 

とにもかくにも重量と収納をチェック

とにもかくにも重量と収納をチェック

撮影:編集部

まずは基本的なスペックの確認です。積載時に気になる収納サイズ・総重量から、テント生活の快適性に関わるフロア面積まで、一覧でまとめてみました。

 

 収納サイズ(cm)  総重量(kg)  使用人数  ドア数
 フロア面積(㎡)
 ①Fly Creek HV UL1  13×30  1.08  1  1  1.77
 ②Tiger Wall UL2  17×33  1.33  2  2  2.6
 ③Copper Spur HV UL1  15×34  1.28  1  1  1.9

 

③Copper Spur(コッパースプール)に関しては、2人用「UL2」型も発売されています。基本的な作りは上記と同様ですが、サイズや重量、フロア面積は一回り大きいものとなっていますので、気になる方は公式カタログをチェックしてみてください。

 

ビッグアグネス「バイクパッキングテント」カタログ

 

ハンドルに装着してみる

ハンドルに装着してみる

撮影:編集部

収納サイズの幅は最小が30cm、最大が34cmと5cmにも満たない差ということもあり、3つすべてにおいてコンパクトな印象でした。重量も最軽量が1.08kg、最重量が1.33kgと250g差。実際に手に取って比較すれば違いこそ分かりますが、1.33kgの②Tiger Wallも十分に軽いです。

 

実際にハンドルに装着してみましょう。

 

ハンドルに装着してみる

撮影:編集部

付属のマジックテープでハンドルへ簡単に装着できます。また収納袋にはコンプレッションベルトのほかにも、ストラップやカラビナを付けられる機構があり、拡張性も良好でした。

 

こちらが①Fly Creek(フライクリーク)を取り付けた様子。筆者のハンドル幅は38cmなので、問題なくすっぽりと収まります。

 

フライクリークをハンドルに設置

撮影:編集部

ブラケット、下ハンドルを握る分には何の影響もなく、ハンドリングやブレーキング、変速もスムーズに。上ハンドルを握る際にはスタッフバッグが少々干渉しますが、これは予想範囲内なので許容です。

 

フライクリークをハンドルに設置

撮影:編集部

こちらは②Tiger Wall(タイガーウォール)。幅33cmのスタッフバッグも問題なく収まっています。

 

タイガーウォールをハンドルに設置

撮影:編集部

③Copper Spur(コッパースプール)は前2つと比べて若干ボリュームこそありますが、操作性には変わりありません。

 

コッパースプールをハンドルに設置

撮影:編集部

どのテントもハンドルへはベルトの2点留めなので、左右の動きには強いものの上下には弱い様子です。オンロードを走る際には違和感は感じませんが、砂利道などのオフロードを走る際にはブレが気になる可能性があります。

 

フライクリークをハンドルに設置して走る

撮影:編集部

もしオフロードでのテントの上下が気になったときには、付属のマジックテープでもう1点フレームへ固定し、振動を抑える方法もアリです。状況に応じて臨機応変に積載できるのも魅力でしょう。

 

設営はどれも簡単

設営はどれも簡単

撮影:編集部

それでは設営です。結論から言うと設営はどれも簡単!

 

慣れている人であれば、10分足らずで設置完了できるでしょう。スタッフバッグの内容物はこちらです。

 

①Fly Creek
①Fly Creek

撮影:編集部

テント本体、フライ、ポール1本、ペグ・ロープといった一般的な内容物でした。

 

②Tiger Wall
②Tiger Wall

撮影:編集部

前者とほぼ同じですが、ポールが2本。メインフレームのポールと、短いポールが入っています。

 

③Copper Spur
③Copper Spur

撮影:編集部

こちらもポールが2本。タイガーウォールと同じく、メインフレームのポールと短いポールが1本ずつです。

 

ビッグアグネスのテント本体3つ

撮影:編集部

テント本体とポールはフックで固定する仕組みですので、ひとりでも簡単に建てることができました。ちなみに②と③は、短いポールをメインフレームと垂直に交差するように固定します。そのため天井面積が広がり、室内空間も広々と感じました。

 

くつろいで分かる、三者三様の個性

【バイクパッキング最適化テント】ビッグアグネス3製品を検証してみた

撮影:編集部

ここまで大きな違いがあまりなかったビッグアグネスのバイクパッキング用テント。実際にくつろいでみると……全然違うじゃないですか!

 

①Fly Creek

①Fly Creek

撮影:編集部

シリーズの中で最も軽いULタイプの①フライクリーク。ドアは頭側に1つあります。さすが軽量タイプということもあり、全体的にコンパクトでした。

 

天井はポールを頂点とした山型。ソロテントらしいつくりです。足元の天井にある大きなポケットにはヘルメットやグローブなど小物も収納できます。

フライクリークで寝る

撮影:編集部

一方で、ドアがひとつということと、フライにベンチレーションがないことが重なり、通気性はあまりよくありません。夏場はテント内の気温がかなり上がってしまうため、フライは張らずにテント+タープで風を通すなど工夫が必要でしょう。

 

②Tiger Wall

②Tiger Wall

撮影:編集部

②タイガーウォールUL2は2人用のウルトラライトテントです。

 

ドアは2つあり、それぞれ側面が大きく開くようになっています。そのため風通しも良く、夏場でも快適です。二人で使う時も、それぞれ別のトビラから出入りができるため、窮屈感もあまり感じません。

タイガーウォールのテント本体

撮影:編集部

室内の収納系も充実していました。

タイガーウォールの内ポケット

撮影:編集部

実際に寝てみるとこんなかんじ。丸々ひとり分のスペースが余っていますね。身長163cmの筆者でこれだけの余裕なので、身長2m以下であれば十分くつろげるように感じました。

タイガーウォールの内観

撮影:編集部

 

③Copper Spur

③Copper Spur

撮影:編集部

一人用テントのコッパースプールはTHE王道のソロテントという印象。ドアはひとつ、テントの側面が大きく開きます。

 

足元の天井部には大型の収納があり、汗で濡れてしまったアイテムを乾かしながら収納できるようです。

コッパースプールの内部

撮影:編集部

ドアが大きいことに加え、フライにもベンチレーションが付いているため、通気性もばっちり。ソロテント生活を楽しみつつ、快適に過ごすならコッパースプールが最適解のようにも感じます。

 

デイキャンプからバイクパッキングソロキャンプまで、ビッグアグネスにお任せだ!

設営はどれも簡単

撮影:編集部

すべてが1.5kg以下のウルトラライト級でありながら、バイクパッキングに最適化されたビッグアグネスのテント。実際に使ってみると、そのこだわりは一目瞭然でした。似ているようで個性豊かなテントたちを目的別に分類してみましたよ!

 

ULにこだわるアナタは「①Fly Creek HV UL1」

ULにこだわるアナタは「①Fly Creek HV UL1」

撮影:編集部

「なんといってもシンプルに、軽量に!」

 

というアナタにおすすめなのがフライクリークです。収納サイズ、総重量ともに最もミニマムで、携行性に優れています。テント内の空間は他2つに比べて手狭なものの、「キャンプは寝るだけ」という方にはうってつけでしょう。

 

デイキャンプにも相性グッド「②Tiger Wall UL2」

デイキャンプにも相性グッド「②Tiger Wall UL2」

撮影:編集部

「デイキャンプも泊まりのキャンプものんびり楽しみた〜い」

 

という方にぴったりなのが、今回検証した中で唯一の2人用テント・タイガーウォールです。フロア面積の広さは言うまでもありませんが、最もグッドだったのが2つの広々としたドア。フライを別途ポールや木に張ることで、タープ代わりにもなり、キャンプ泊をより快適に演出してくれそうです。泊まりはもちろん、デイキャンプでも気軽に持って行きたいテントです。

 

軽さも快適性も王道テントは「③Copper Spur HV UL1」

軽さも快適性も王道テントは「③Copper Spur HV UL1」

撮影:編集部

「とりあえず、イチオシを教えて!」

 

というアナタにはTHE王道ソロテント、コッパースプールはいかがでしょう? フライクリークには劣るものの、それでも1.28kgという軽さを誇ります。さらにフロア面積もしっかりと確保し、天井も広々と開放的。バイクパッキング用のテントを初めて購入する場合でも安心して手を伸ばせるように感じました。

 

欧米を中心にブームを迎えたバイクパッキングは、各アウトドアメーカーの好奇心をくすぐり、今日もさまざまなギアが誕生しています。ライドに胸をときめかせながら、新たなお気に入りギア発掘も楽しんでくださいね!

 

ビッグアグネスの公式サイトはこちら

あわせて読みたい

自転車と自然を満喫できる「リソルの森」で、ワーケーションしてきました!
自転車と自然を満喫できる「リソルの森」で、ワーケーションしてきました!
関東圏でアウトドアするなら、リソルの森がおすすめ!自転車と泊まれるサイクルコテージや、施設が充実したグランピングサイトなど、さまざまな形態の宿泊施設…
CYCLE HACK編集部
ジャック・ウルフスキン サイクリング
【ジャック・ウルフスキン】ヘビロテしすぎに要注意。街乗りもアウトドアもこなすサイクルウェアの秘密とは
アウトドアブランド「Jack Wolfskin(ジャック・ウルフスキン)」から、バイクスペシャリストが監修した自転車用ウェアやバイクパッキング装備が…
CYCLE HACK編集部
キーレイ ライト
【クロモリユーザー必見】見た目はビンテージ、中身は高スペックな自転車ライト「KiLEY(キーレイ)」が気になります!
台湾発の自転車アクセサリーメーカー「KiLEY(キーレイ)」より発売されたビンテージ風のフロントライト。クロモリロードやランドナー、スポルティーフに…
大城 実結
ママチャリからグラベル、レースまでOKのPep cyclesって?開発者にインタビューしてみたよ。
時にツーリングバイクに、時にレースバイク、さらにはママチャリに。「永く乗る、永く使う」をコンセプトにしたPep cycles(ペップサイクルズ)は、…
大城 実結
【朗報】都内近郊で自転車メンテにお困りなら、渋谷「Limbocycling SHIBUYA cocoti」がおすすめ!
渋谷駅近くの「Limbocycling(リンボサイクリング)」の、自転車メンテナンスサービスを紹介します。対象の自転車は、ロードバイクやクロスバイク…
高橋智宏