• 更新:2019.06.18
  • 作成:2019.06.06

自転車の寿命をのばせ!簡単にできるチェーン洗浄方法

チェーンはシティサイクルでもスポーツバイクでも大事なパーツのひとつですが、メンテナンスを行わないとチェーンは汚れる一方です。乗り心地も悪くなり、チェーンの寿命を早めてしまいます。チェーン洗浄は手軽で効果が表れやすく、自分で作業しやすいメンテナンスの一つ。今回は比較的手軽に行える2種類のチェーン洗浄の方法を紹介していきます。

力を伝える重要なパーツ

力を伝える重要なパーツ

自転車のチェーンは、とても小さな部品で作られていて、部品の一つ一つがペダルの力を伝える重要な役割のパーツです。チェーンがなめらかに動く為にはオイルが必要ですが、チェーンを洗浄せずに使い続けるとオイルは汚れ、オイルの量も減り、チェーンが摩耗していきます。

 

チェーン洗浄ってどんな作業?

”チェーンが汚れる”って、どんな状態?

チェーンにホコリや排ガスが付いたり、オイルがチェーンの削れた鉄粉で汚れたり、オイルの量が減ったりする事を、チェーンが汚れていると言います。オイルと一緒にホコリや鉄粉がチェーン内部に入り込むと、研磨剤のようにチェーン内部が削られ、いわゆる「チェーン伸び」の状態になります。伸びたチェーンで走り続ければクランク・スプロケット・プーリーのギア歯にもダメージを与え、パーツや自転車自体の寿命も縮めてしまいます。

 

そうならない為にもチェーン洗浄が必要で、古く汚れたオイルを落とし、新しいオイルに交換する作業を行います。また、綺麗なオイル、綺麗なチェーンであれば、気持ちよく自転車に乗れますし、新しいチェーンオイルはペダリングも軽くなるでしょう。

 

チェーン洗浄の方法

チェーン洗浄には様々な方法があり、今回は比較的手軽に行える『パーツクリーナー』を使った方法と、『チェーン洗浄機』を使った方法をご紹介します。

 

パーツクリーナー

ITEM
AZ 速乾性 チェーンクリーナー
●容量650ml(原液量500ml)

チェーン洗浄機

ITEM
FINISH LINE(フィニッシュライン) チェーンクリーナーキット

 

作業する場所

作業場所は、基本的に屋外で行いましょう。特にパーツクリーナーを使用する場合、揮発性の高い溶剤とガスが出ますので、屋内は危険をともなう場合があります。やむなく屋内で行う場合は窓を開け換気に十分に注意してください。また、チェーン洗浄時は、汚れた洗浄液やオイルが周囲に飛び散るので、屋内で行う場合は壁や床の養生、作業する人は軍手・作業グローブや、汚れてもいい服装で行うようにしましょう。

 

作業の頻度

チェーン洗浄の頻度は、自転車の使用頻度や使用オイルによっても違ってきますが、目安として10km~20kmの通勤・通学をしている場合であれば、週に1度の注油と半月~1か月に1度、チェーン洗浄を行ってください。また、週末にサイクリングなど長い距離を走った時は注油と、チェーンの汚れがひどいようならチェーン洗浄をしましょう。

 

準備するもの

その他に必要なアイテムです。

ウエス

ITEM
桜ウエス プロ用メンテナンスウエス N

市販のウェスの他に、使い古したタオルやシャツなど吸湿性の高い布地でも代用できます。

 

ペーパータオル

ITEM
SCOTT ショップタオル
●形状:ロール
●色:ブルー
●シートサイズ(mm):279×264   

キッチンペーパーよりも、厚手で丈夫な工業用ペーパータオルがおすすめです。

 

ブラシ

ITEM
パークツール GSC-1 ギヤクリーンブラシ
 

自転車メーカーから専用ブラシが出ていますが、ナイロンであれば100円ショップやホームセンターのブラシでも代用できます。鉄や真鍮のブラシはチェーン表面を傷つけてしまうので避けてましょう。

 

軍手

ITEM
日本一軍手(12双入)
●全長/約23cm●素材/ポリエステル・綿

手の保護のため軍手・作業グローブの使用をおすすめします。オイルを取り扱うときに滑りやすくなるので注意しましょう。

 

チェーンオイル

ITEM
フィニッシュライン ドライ テフロン ルーブ プラボトル 120ml

「ドライ」は晴天時、「ウェット」は雨天時など、走行するコンディションによって種類があります。雨の日、乗らない人には「ドライ」タイプがおすすめです。

 

メンテナンススタンド

ITEM
AZ 自転車用ワークスタンド 折りたたみ式

自転車にスタンドの装備がなく自立できない場合は、メンテナンスや保管などに重宝するスタンドです。

 

『パーツクリーナー』を使う方法

市販のパーツクリーナーとウエスで汚れを拭きとる方法で、専用の工具などの必要がなく手軽に行うことができます。

 

作業しやすいように自転車をセット

作業しやすいように自転車をセット

屋外の安定できる場所に自転車を置きましょう。スポーツバイクなどはではギアはアウタートップにすることで、車体への汚れの飛び散りを抑えることができます。またペダル・後輪は空転できると作業がしやすくなるでしょう。

チェーンを洗浄する

チェーンを洗浄する

チェーン下側にウエスをあて、上からクリーナーを噴きつけます。間隔はウエスにおさまるくらいで、10cm~15cmずつ噴きかけましょう。

 

チェーンを洗浄する

クリーナーをかけた部分をウエスで拭くと、汚れが落ちているのがわかります。

 

チェーンをブラシでこする

チェーンを回しながら、1周くり返し、汚れの残っている部分はもう一度、行ってください。汚れのしつこい部分はブラシなどで擦ります。

 

チェーン1周の目安

チェーン1周の目安ですが、シマノのチェーンの場合、一箇所だけ黒いピンがあるので、そこを目印にして回すと良いでしょう。

 

チェーン以外のパーツの洗浄

チェーン以外のパーツの洗浄

 

前後のギア、ディレーラーのプーリーなど、チェーンの通るルートも同様に洗浄

前後のギア、ディレーラーのプーリーなど、チェーンの通るルートも同様に洗浄しましょう。

 

チェーンオイルをさす

チェーンオイルをさす

クリーナーでの洗浄が終わったら、吸湿性の高いペーパータオルでクリーナーを拭きとり、乾くまで少し待ちましょう。

 

チェーンオイルをさす

その後、オイルを1コマずつチェーンに注油します。最後にペダルを数回まわし、オイルをチェーン内部まで行き渡らせましょう。

 

余分なオイルを拭き取る

余分なオイルが残ると汚れがつきやすくなるので、指で触って薄くオイルがつく程度まで拭き取ってください。ペダルをまわすと内部のオイルがにじみ出てくるので、拭き取れるまで繰り返します。

 

 

『チェーン洗浄器』を使う方法

専用のチェーン洗浄器・洗浄液を使用する方法で、パーツクリーナーでの洗浄と比べチェーン細部の汚れも落としやすく、チェーンに触れずに洗浄できるので手を汚さずに行えます。

 

作業しやすいように自転車をセット

作業しやすいように自転車をセット

屋外の安定できる場所に自転車を置きましょう。ギアはチェーン洗浄器のメーカー推奨位置にセットしてください。

 

チェーン洗浄器の準備

チェーン洗浄器の準備

チェーン洗浄器を仮にセットし、動作の確認をします。

 

洗浄液を指定ラインまで入れます

問題がなければ、一度はずし洗浄液を指定ラインまで入れます。

 

液を入れた洗浄器をあらためてセット

液を入れた洗浄器をあらためてセットします。

 

チェーンを洗浄する

メーカー指定の回転方向へ、10~20回を目安に回してください

メーカー指定の回転方向へ、10~20回を目安に回してください。早く回すとブラシが立たず、汚れが落ちにくくなりるので、ゆっくりと回しましょう。

 

チェーンの汚れがひどい場合は、洗浄液または中性洗剤を入れなおして繰り返します

チェーンの汚れがひどい場合は、洗浄液または中性洗剤を入れなおして繰り返しますが、やりすぎるとオイルが落ちすぎるので注意してください。使用後の洗浄液は古新聞などに吸わせて燃えるゴミとして処理しましょう。

 

チェーン以外のパーツの洗浄

チェーン以外のパーツの洗浄

 

前後のギア、ディレーラーのプーリーなど、チェーンの通るルートも清掃

前後のギア、ディレーラーのプーリーなど、チェーンの通るルートも清掃しましょう。

 

チェーンオイルをさす

チェーンオイルをさす

クリーナーが完全に乾いたらチェーンオイルを注油します。

 

余分なオイルは拭き取る

パーツクリーナーの方法と同様にペダルを回し、オイルをチェーン内部まで行き渡らせたら表面のオイルを拭き取ります。

洗いすぎに注意!

チェーン洗浄はその他にも様々な方法がありますが、灯油・ガソリンでの洗浄やクリーナーに漬け込んでの洗浄は、洗浄力が強すぎてしまい、あまりおすすめができません。

もともとチェーンの内部には、市販品のオイルよりも耐久性の高いオイルが浸透しています。洗浄によって内部のオイルが落ち過ぎてしまうと、新たに内部までオイルを浸透させるには大変な作業になります。個人のメンテナンスでは表面のチェーン洗浄にとどめて行うようにしましょう。

高橋智宏
高橋智宏

10代の頃からロードバイク・MTBなど自転車を楽しみながら、現在はスポーツバイクの普及活動をしています。 皆さまへお役に立つ情報をお届けし、スポーツバイクを末永く楽しむお手伝いができれば嬉しく思います。