チューブレスホイールって、どんなホイール?

チューブレスホイールは、チューブレスタイヤ専用のホイールです。
ロードバイクのタイヤ(クリンチャータイヤ)は、内側にチューブを入れて使うことが多いですよね。ですが、チューブレスタイヤは、チューブが必要ありません。
チューブレスホイールは、専用のタイヤを、リムにぴったり密着させ、気密性を高めることで、チューブがなくても空気を維持できます。
そのためには、リムにスポーク穴が開いていません。
チューブレス化するメリットはたくさん!
チューブレス化は、初心者に嬉しいポイントも多いので確認していきましょう。
リム打ちパンクしない

段差を乗り越えるときに起こりやすい「リム打ちパンク」は、チューブレスなら心配なし。初心者はもちろん、不意に乗り越えちゃってパンク…なんてことがないのは、中上級者でもありがたいですよね。
空気が一気に抜けない
タイヤ自体が硬く、伸縮性が少ないため、穴が開いても空気が一気には抜けません。ゆっくりと抜けていき、気付いたらパンクしていたという事もあるでしょう。
パンクしても急に空気が抜ける心配もないので、タイヤが潰れてガタガタすることもなく、多少の走行なら耐えられるでしょう。
乗り心地もアップ
クリンチャータイヤと比べると転がり抵抗が少なく、空気圧を低く設定できるので、乗り心地も良くなるでしょう。
空気圧が低めだと、グリップ力が上がるので、路面が濡れているときは滑りにくくなります。
チューブレスホイールの選び方
チューブレス化するなら、まずはホイール選び!ですが、種類が多くて迷ってしまいますよね。
ここからは、愛車に合ったチューブレスホイールを見つける方法を紹介します。
タイヤサイズに合ったリム幅

まずは、タイヤサイズに合うリム幅を選びましょう。リム幅が変わると、タイヤを装着したときの「実際のタイヤの幅」も変わります。
基本は、タイヤ幅(C)÷リム内幅(mm)の数値が1.4〜2.4の範囲内が適性とされます。例えば700×25Cなら、リム幅15mm~17mmがいいですね。
ちなみにリムの中でも、内側の幅が15mmまでを「ナローリム」、17mm以上を「ワイドリム」と呼ぶことが多いですよ。
ブレーキの種類、合ってる?

自転車のブレーキは「ディスクブレーキ」、「リムブレーキ」の2種類。ホイールも、ブレーキのタイプに合わせて選ぶ必要があります。
違うブレーキの仕様では取り付けできないので、確認してみてくださいね。
やっぱり「軽さ」は重視したい
基本的には、車体が軽いほど、こぎ出しや坂道もラクです。
ホイールは車体の重さを大きく左右するため、軽いに越したことありません。せっかくホイールを変えるなら、軽量化の恩恵を受けて、より快適に走りたいですね。
「リムハイト」もいろいろ

リムの高さ「リムハイト」は、走行性能と関係があります。リムハイトが高い「ディープホイール」は、スポークが短い分、空気抵抗が少なくなり、効率よく走れるでしょう。ホイール自体の剛性も高くなるので、ペダルを回しやすく、スピードを維持しやすくなります。
ただし、その効果は、プロのように速く走り続けないと感じづらいことも。性能もそうですが、見た目のかっこよさで、ディープホイールを選んでみる人もいますよ。
おすすめのチューブレスホイール5選
数あるチューブレスホイールの中でも、おすすめの製品をピックアップしてみました。どの製品も定番ブランドから選んでいるので、初めてのチューブレス化にぜひお試しあれ。
SHIMANO(シマノ)/WH-RS500
日本が誇る、最大手の自転車パーツメーカー。ロードバイクのコンポーネントでも、おなじみですね。
ホイールも、初心者向けからハイエンドモデルまで、幅広くラインナップされていますよ。取り扱いショップも多く、製品選びの相談にも乗ってもらいやすいかもしれません。こちらでは、比較的お手頃価格のモデルを選んでみました。
ITEM
SHIMANO(シマノ) WH-RS500 前後セットホイールセット
素材:アルミ
重さ:ペア1649g
リムハイト:24mm
リム幅:20.8mm
対応タイヤ:チューブレス/クリンチャー
ブレーキの種類:リムブレーキ
▼▼▼シマノのホイールの詳細はこちら▼▼▼
MAVIC(マビック)/キシリウム プロ UST
ホイール製品を中心に取り扱う、フランスの老舗自転車パーツメーカー。ホイール生産のプロとも言えるマビックの「UST チューブレス」は、高い走行性能を発揮しながらも、メンテナンス時のタイヤの脱着しにくさをカバーしています。
こちらはブランドカラーの黄色が差し色になった、リムブレーキ用ホイール。ホイールと相性のいいタイヤも取り扱っているので、セットで合わせるといいでしょう。
ITEM
MAVIC(マビック)キシリウム プロ UST 前後ホイールセット
素材:マクスタル(MAVIC専用アルミ合金)
重さ:ペア1410g
リムハイト:フロント22mm/リア25mm
リム幅:17mm
対応タイヤ:USTチューブレス/クリンチャー
ブレーキの種類:リムブレーキ
▼▼▼マビックのホイールの詳細はこちら▼▼▼
Campagnolo(カンパニョーロ)/BORA WTO 45 DB 2-WAY FIT
1933年創業の、イタリア大手老舗ホイールメーカー。コンポーネントでは、シマノとシェアを競うメーカーです。
45 DB 2-WAY FITは、エアロホイールで人気のBORA WTOシリーズの中でも、ディスクブレーキ対応のモデルです。
ITEM
Campagnolo(カンパニョーロ)BORA WTO 45 DB 2-WAY FIT 前後ホイールセット
素材:カーボン
重さ:ペア1520g
リムハイト:45mm
リム幅:19mm
対応タイヤ:チューブレス/クリンチャー
ブレーキの種類:ディスクブレーキ
ZIPP(ジップ)/303 Firecrest Tubeless Disc
空力重視のカーボンホイールを製造する、アメリカのホイールメーカー。トライアスロンやロードレースなどのプロレーサーからも、絶大な支持を集めています。
「ZIPP」と大きくロゴが入ったホイールは、インパクトがありますね。
ITEM
ZIPP(ジップ)303 Firecrest Tubeless Disc 前後ホイールセット
素材:カーボン
重さ:ペア1352g
リムハイト:40mm
リム幅:25mmフレックス
対応タイヤ:チューブレス/チューブレスレディ
ブレーキの種類:ディスクブレーキ
FULCRUM(フルクラム)/RACING ZERO COMPETIZIONE 2WAY
2004年に、航空宇宙工学のエンジニアによって設立されたイタリアのホイールメーカー。カンパニョーロの伝統と技術を受け継ぐ姉妹ブランドです。
赤いスポークのRACING ZEROシリーズは、バイクのアクセントにもなるでしょう。
ITEM
FULCRUM(フルクラム) RACING ZERO COMPETIZIONE 2WAY 前後ホイールセット
素材:アルミ
重さ:ペア1475g
リムハイト:フロント27mm/リア30mm
リム幅:22.5mm
対応タイヤ:チューブレス/クリンチャー
ブレーキの種類:リムブレーキ
▼▼▼フルクラムのホイールの詳細はこちら▼▼▼
チューブレスは、タイヤ交換が大変?!

チューブレス化は、タイヤ交換が大変なイメージもあるかもしれません。ですが、実際の手順は、クリンチャータイヤとぼぼ同じ。違いは、タイヤの装着のしにくさです。
チューブレスタイヤは、タイヤ自体が硬いため、リムにはめにくく、ビードも上がりづらくなっています。工具や、ビードを上げやすくする溶剤を塗布して対応できますが、上手くいかないと、時間がかかってしまうこともあるでしょう。
最初は苦戦するかもしれませんが、慣れれば手順は単純なので、チャレンジしてみてくださいね。
「チューブレスレディホイール」も、いいですよ

初心者には、チューブレスレディもおすすめ。チューブレスレディも、チューブレスと同じく、チューブは不要ですが、さらに「シーラント」という液体を入れ、空気維持をするタイヤの仕組みです。
シーラントは、タイヤに開いた穴を塞ぐ効果があり、パンクしても、空気が抜けにくいんですよ。チューブレスレディを選ぶのも手ですね。
シーラントやリムテープは別途必要

チューブレスレディ化には、専用のホイール、タイヤ、バルブ、シーラント、リムテープを用意します。リムテープはリム幅にあわせて選びましょう。
シーラントは、定期的に交換や継ぎ足す必要があるので、難しい場合は、対応してくれる自転車ショップを利用してみてくださいね。
ロードバイクを、チューブレス化しよう!
初心者のパンクの原因No.1とも言われる「リム打ちパンク」は、チューブレスホイールを導入することで、対策できます。乗り心地も良く感じるかもしれないので、ぜひ試してみてくださいね。
愛車のチューブレス化で、トラブルの少ない、快適なサイクリングを楽しみましょう!