シートポストのオフセットを理解して、理想のポジションを手に入れよう。

前後のサドル位置を決める要素の一つ、シートポストのオフセット。シートポストを選ぶ時に、オフセットの違いも理解できると、シートポスト選びの幅も広がります。今回はシートポストのオフセットの解説や、シートポストのオフセットが0mmのおすすめモデルなどをまとめましたので、参考にしてください。

制作者

高橋智宏

10代の頃からロードバイク・MTBなど自転車を楽しみながら、現在は東京都自転車競技連盟普及委員として、スポーツバイクの普及活動もしています。 皆さまへお役に立つ情報をお届けし、スポーツバイクを末永く楽しむお手伝いができれば嬉しく思います。 保有資格:JCF3 級公認審判員

高橋智宏のプロフィール

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目次

  • シートポストのオフセットって何??
  • サドルを前にすれば「力が伝わりやすく、踏みやすく」なります
  • オフセット0mmのシートポスト5選
  • オフセット0mmはこんなところに注意!
  • オフセットを理解して、理想のポジションへ
アイキャッチ画像撮影:筆者

シートポストのオフセットって何??

シートポストのオフセットって何??

撮影:筆者

シートポストのオフセットは、セットするサドルが「シートポストの中心と、どれくらい前後しているか」、その幅のことです。多くのシートポストでは、中心より後ろにサドルがセッティングできるように、何ミリかオフセットが設けられています。

 

写真左のシートポストがオフセット「25mm」、写真右の写真のシートポストがオフセット「0mm」のシートポストです。シートポストによっては「−●●mm」 などの、オフセットの数値がマイナスのシートポストもあります。

 

サドルレールでの調整には限界がある

サドルレールでの調整には限界がある

撮影:筆者

サドルのレールの取り付け位置でも前後に調整ができますが、上図のようなレールに刻印されているメモリからはずれてしまうと、レールに想定外の負荷がかかります。最悪、破損の恐れもあるので、おすすめできる使い方ではありません。

 

サドルを前にすれば「力が伝わりやすく、踏みやすく」なります

サドルを前進させるなら「オフセット0mm」

撮影:筆者

基本的には、サドルの中心とシートポストの中心が近づくと、踏み込みやすく、力も地面に伝わりやすくなります。「もう少し踏みやすくしたい」「もっと加速がほしい!」という場合は、サドルを前にすると踏みやすく、ペダルに力をかけやすくなります。

「もっと前にしてみたい」という時、シートポストのオフセット量が25mmだとしたら、オフセット0mmのシートポストに交換してみてもいいでしょう。

 

オフセットが0mmのシートポストなら、力強く走れる!

オフセットが0mmのシートポストなら、力強く走れる!

撮影:筆者

よりパワフルにペダルを回したいなら、オフセットを0mmのシートポストを使ってみましょう。サドルが前になると身体の重心も前に移動します。

スプリンターやタイムトライアルのポジションが前寄りが多いように、重心を前に出すとペダルを踏み込みやすく、パワーをかけるには効果的なポジションになります。

 

地面からの振動を受けやすくなるかも?

オフセットして取り付けられたサドルは、シートポストの中心からずれているため、衝撃を逃がしやすい状態です。

ですが、オフセットが0mmの場合は、シートポストの真上にサドルがあるため、振動や突き上げを感じるようになるかもしれません。

 

オフセット0mmのシートポスト5選

オフセット0mmにしてみたい方におすすめの、有名メーカーのモデル5選をご紹介します。

 

SHIMNO PRO(シマノプロ)/VIBEシートポストカーボン

シマノプロの上位ラインであるVIBEシリーズのシートポスト。オフセットは0mmと20mmがラインナップされています。VIBEシリーズでのコーディネートや、シマノコンポーネントとも相性がよく、電動変速システム「Di2」のバッテリーを収めることもできます。

ITEM
SHIMANO PRO/VIBEシートポストカーボン
●シートポスト径:27.2・31.6mm
●シートポスト長:400mm
●重量:215g

KCNC(ケーシーエヌシー)/ティーアイプロライト

ロード・マウンテンバイクの軽量パーツで有名なイギリスのパーツメーカーKCNCです。高い金属加工技術を持ち、各パーツは軽量でデザインも人気です。ティーアイプロライトはスカンジウムを採用し、27.2×350mmのモデルで153gという軽さです。

ITEM
KCNC/ティーアイプロライト
●シートポスト径:27.2・31.6・34.9mm
●シートポスト長:350・400mm
●重量:169g(27.2mm×400mm)
●カラー:ブラック・シルバー・レッド・ゴールド

TOMSON(トムソン)/ELITE SEATPOST

トムソンは30年に及ぶコンピューター制御のアルミ加工技術を持つメーカーで、航空機の部品にも採用される技術を持つメーカーです。トムソンの代名詞のひとつとも言えるエリートシートポストは、時間をかけて鋼管の状態から削り出される信頼のおける製品。サイズ展開も豊富で、特殊なサイズのシートポストもきっと見つかるでしょう。

ITEM
THOMSON/ELITE SEAT POST
●シートポスト径:25.0・25.4・26.6・26.8・27.0・27.2・27.4・28.6・29.4・29.8・30.0・30.6・30.8・30.9・31.4・31.6・32.4mm
●シートポスト長:250~410mm
●重量:203~289g
●カラー:ブラック・シルバー

DEDA(デダ)/Zero 100 0mm アルミシートポスト

フレーム素材ではトップメーカーであるデダチャイ社のパーツ部門、DEDA ELEMENTIでも人気のZERO100シリーズシートポストです。

多くの素材を扱うDEDAが、長年、培った技術で作られたZERO100シートポストは、アルミを3D鍛造して作られ、2ボルトクランプは細かい調整も可能です。

ITEM
DEDA/Zero100 0mm アルミシートポスト
●シートポスト径:27.2・31.6mm
●シートポスト長:350mm
●重量:259g(31.6mm)
●カラー:ブラック・BOB 

TNI(ティーエヌアイ)/ALU POST

アメリカのパーツメーカーTNIは、高い品質のパーツを低価格で販売する、コストパフォーマンスが高メーカーです。軽量パーツも得意としていて、ALU POSTシリーズも200gを切る軽さのモデルから用意されています。低価格でカラー展開も豊富なので、試しに使ってみたいときや、ドレスアップにもいいでしょう。

ITEM
TNI/ALU POST
●シートポスト径:27.2・31.6mm
●シートポスト長:350mm
●重量:164g(27.2mm)・204g(31.6mm)
●カラー:ブラック・ブルー・レッド・ゴールド

 

オフセット0mmはこんなところに注意!

注意すべき点もあるので、確認しましょう。

 

競技の場合、サドル位置に規定があります

UCIの車両規定では、競技に出る自転車のサドル先端は、ボトムブラケット中心よりも50mm以上後ろになければなりません。また、身体的な理由がある場合でもサドル先端はボトムブラケット中心より前に出すことはできません。

競技にも挑戦してみたい、という方は頭にいれておきましょう。

 

脚の使う部分が限られる場合も

サドルを前にすると、太ももの前側に力を入れやすくなり、ペダルを踏み込みやすくなります。逆に言うと、その部分だけを使い続けてしまい、疲れを溜めやすくなる恐れもあるので、踏みやすく回しやすいポジションを探しましょう。

 

オフセットを理解して、理想のポジションへ

ロードバイクのポジションは様々であり、理想のライディングに合うポジションを見つけるのは時間がかかります。もっと踏みやすくしたい人はもちろん、ちょっとオフセット0mmが気になるという方も、ぜひ試してみてください。ポジションを決めるための試行錯誤も楽しいですよ。

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