グラベルロードのタイヤも色々ありますよ

舗装路もダートも走れるグラベルロードは、走る道に合わせたタイヤを選ぶことで、楽しみ方が増える自転車です。舗装路などの、オンロード用タイヤ、ダートを走るためのオフロード用タイヤ、そして、両方のメリットを合わせたタイヤもありますよ。
使い方にあったタイヤを選ぼう

グラベルロードは、フィールドに合わせたタイヤの選択肢が、とても多くあります。走る場所、走り方に合ったタイヤを選びましょう。
オフロードを快適に走るなら

オフロードをガンガン走りたい!なら、マウンテンバイクのようなブロックパターンが太いタイヤがおすすめです。ブロックパターンはグリップ力、太いタイヤは荒れた路面でのクッション性に優れています。また、オフロードでのパンクのリスクを減らすためにチューブレスを選ぶのもいいですね
舗装路での速さを重視するなら

通勤通学や街乗り、ロードバイク的な使い方がメイン、という場合はロードバイクのようなスリックタイヤ、またはセミスリックという溝の浅いタイヤがおすすめです。前述のブロックタイヤは、舗装路ではペダルが重くなったりノイズが出るなど、あまり快適には走れません。少し太めを選べば乗り心地もそこなわず、パンクリスクも格段に低くなりますよ。
速さと乗り心地のバランス重視なら

バックパッキングで、オンロードもオフロードも走る!という時は、両方のメリットを持ちあわせたタイヤがあります。ブロックパターンやブロックの高さで、オンロード・オフロード、両方の環境で快適に走れるように作られています。
センターはスリックでサイドにブロックがついたモデル、抵抗のないようにブロックの形や配列を考えたモデルなどがあります。
タイヤサイズとクリアランスに注意しよう

グラベルロードのタイヤを購入する前の、チェックポイントです!
タイヤサイズの表記に気をつけて!
タイヤサイズは各メーカーによって表記が違う場合があります。多くのものはロードバイクタイヤと同じ「700×〇〇C」ですが、650Bの場合は「650×〇〇B」となったり、マウンテンバイクタイヤと同様に「27.5×〇〇」と表記される場合もあります。
クリアランスを確認しよう
自分のグラベルロードが、どれくらいタイヤとフレームのクリアランス(間隔)があり、どのタイヤサイズまでOKか、確認しておきましょう。また、同じモデルでもサイズがたくさんあるので、タイヤを選ぶときは付けられる外径・リム径をあらかじめチェックしましょう。
グラベルロード用タイヤのおすすめ10選
それでは、10メーカーのおすすめモデルをご紹介します。
Panaracer(パナレーサー)/GRAVEL KING Plus TUBELESS COMPATIBLE
パナソニックのグラベル用タイヤGRAVEL KINGシリーズ、パターンはスリック・ブロックパターンともにラインナップされていて、Plusはロングライドやバックパッキングに最適な、オンロードを快適に走れる32Cのスリックタイヤです。
ITEM
Panaracer/GRAVELKING Plus TUBELESS COMPATIBLE
●サイズ:700C×32C
●カラー:黒×黒・黒×茶
●重量:330g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
MICHELIN(ミシュラン)/POWER GRAVEL
転がり抵抗を減らしながら、悪路では、しっかりとグリップするパターンを採用した、ミシュラン初のグラベルロード専用タイヤです。耐パンクプロテクション「プロテック」を採用した、ダートを含むロングライドでも安心できるタイヤです。
ITEM
MICHELIN/POWER GRAVEL
●サイズ:700C×33・35・40C
●カラー:黒
●重量:360~450g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
CONTINENTAL(コンチネンタル)/TERRA TRAIL
センターのブロックはオンロードでの転がり抵抗を減らし、サイドのブロックは荒地でも地面をしっかりとつかむ、トレイルライドにも対応したモデルです。オフロードタイヤ特有のブロックのよれを抑え、路面を選ばず安定して走れるでしょう。
ITEM
Continental/TERRA TRAIL
●サイズ:700×40C・650×40B
●カラー:ブラック
●重量:700C/460g・650B/440g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
PIRRELI(ピレリ)/CINTURATO GRAVEL CLASSIC MIXED
チントゥラートグラベルにはHARDとMIXEDの2モデルがあり、MIXEDはより荒れた路面を走りやすいオールテレーンタイヤになります。サイドにブラウンカラーを採用したクラシックは、ヴィンテージ感が出て、おすすめですよ。
ITEM
PIRELLI/CINTURATO GRAVEL CLASSIC MIXED
●サイズ:700×35/40C・650×45B
●カラー:クラシック
●重量:430~520g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
Vittoria(ビットリア)/ TRAIL TECH
セミスリックのセンターパターンはオンロードを快適に走り、ダートのようなラフな路面ではサイドのブロックで安定した走りができる、オールマイティなタイヤです。高い耐パンク性能と、サイドリフレクトウォールを採用しロングライドでも安心でしょう。
ITEM
Vittoria/TRAIL TECH
●サイズ:700×35/38C・26×1.75
●カラー:ブラック
●重量:870~1040g
IRC(アイアールシー)/MARBELLA チューブレス X-Guard
強度の高いナイロン繊維の層で、耐パンク性能が高いクロスガードを採用したチューブレスタイヤです。荒れた路面もスムーズに走れるパターンで、安心感のあるグラベルライドを可能にします。
ITEM
IRC/MARBELLA TUBELESS X-Guard
●サイズ:700×26・28C
●カラー:ブラック
●重量:295・340g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
HUTCHINSON(ハッチンソン) /オーバーライド
オンロードからグラベルまで多用途に使えるパターンを持つタイヤです。35Cはオンロードで走りやすいセミスリック、38Cはオフロードで安定するブロックパターンが、あらゆるシーンに対応します。
ITEM
Hutchinson/オーバーライド
●サイズ:700×35/38/45C・650×47B
●カラー:ブラック・ブラック/タン
●重量:350~490g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
SCHWALBE(シュワルベ)/G-ONE ALLROUND
オフロード50、オンロード50のバランスで作られた、舗装路からダートまでを快適に走ることができるタイヤです。細かいブロックは舗装路での抵抗を減らし、オフロードでは路面を捉えるようにグリップ力を発揮します。
ITEM
SCHWALBE/G-ONE ALLROUND
●サイズ:700×35/38C・27.5×1.5
●カラー:ブラック・クラシックスキン
●重量:400~460g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
WTB(ダブリューティービー)/Raddler TCS
WTBのベストセラーであるマウンテンバイクタイヤNANOのグラベルロードモデルです。オフロードタイヤのようなブロックを持ちながら、センターブロックを繋げることでオンロードではスリック感覚で快適に走ることができるオールマイティなタイヤです。
ITEM
WTB/Nano 700 RACE
●サイズ:700×40C
●カラー:ブラック
●重量:470~550g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
MAXXIS(マキシス)/SPEED TERRANE
セミスリック状のセンターが舗装路では快適に走り、サイドのブロックがオフロードでのコントロール性を確保する、シクロクロスでもフラットなステージで使われるタイヤです。オフロードも走るツーリングで走行性能の高さを実感できるでしょう。
ITEM
MAXXI/SPEED TERRANE
●サイズ:700×33
●カラー:ブラック
●重量:395g
●対応ホイール:チューブレス・クリンチャー
700c?650b?ホイール径で何が違うの?

グラベルロードには700Cというロードバイクと同じ大きさのホイールのモデルと、650Bというマウンテンバイクと同じ大きさのホイールのモデルがありますが、違いをまとめてみました。
●700C
⇢ロードバイクと同じ径なので大きく、ロングライドや、平坦なダートに最適、スピードも出やすく安定感があります。
●650B
⇢ホイール径が小さいので、そのぶん太いタイヤがはけます。トレイルでも操作性がよく、マウンテンバイクのように走ることもできます。
このように、ダートも走れるロードバイク的な使い方なら700Cを、マウンテンバイクのように使いながらロングライドも、という使い方なら、650Bをおすすめします。
お気に入りのタイヤを見つけよう!

スポーツバイク、特にオフロードも走るグラベルに乗っていると、タイヤ選びの楽しみも増えますね。ルートやコンディションを考え、ロングライドに行くならセミスリック、ちょっと寄り道してトレイルに入るならブロックパターンなど、どんなタイヤにしようか迷いながら、楽しみましょう!