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足をあげる時も、こぐ力に!?

「ペダルを踏んでペダルを回す」自転車ですが、ビンディングペダルは「踏む力」だけでなく、下から上に足を上げる時の「引く力」も、ペダルに伝わります。
「踏む力」と「引く力」の、2つの力で、自転車がグングン進みますよ。
「ぶれない」「ずれない」で、安定してペダルを回せる

シューズとペダルが固定されるメリットがもう一つ。ペダルと足がずれないと、綺麗な円を描いてペダルを回せるようになり、効率的に走れます。雨の時や、坂道でダンシングや体重を乗せて走る時も、「ペダルのずれ」を気にする心配がありません。
このようにどんな時でも、ペダルを回すことに集中できるのが、ビンディングペダルの特徴です。
固定する力の違いで、2種類あります
ここからは、ビンディングペダルの種類を見ていきましょう。ペダルとシューズの固定力の違いで、大きく分けて2種類あります。
「固定力が強く、スピード走行重視」のビンディングペダル

ペダルとシューズの固定力が強い、スピード重視のロードバイク向けのビンディングペダルは、踏み込む力が伝わりやすい特徴があります。シマノ製の「SPD_SL」が有名で、ロードバイクで速く走りたい人に人気の、ビンディングペダルです。
「固定力が弱め、カジュアル使用&MTB用」のビンディングペダル

前述したロードバイク用のビンディングより、「扱いやすさ」「使い勝手」が良い、ビンディングペダルです。同タイプのシマノ製品は「SPD」ペダルと呼ばれる規格で、MTBだけでなく、ロードバイクやクロスバイクなど、カジュアルに自転車を楽しみたい人に人気のビンディングペダルです。
▼▼SPD-SLと、SPDペダルの比較の記事はこちら▼▼
シマノ製品以外のビンディングペダルは、どう?

シマノと共通の規格を採用したペダルなら、シマノ以外でも、同じように使えます。例えば、自転車メーカー「GIANT(ジャイアント)」の「FLIPSIDE COMMUTER PEDAL」は、シマノのSPDに対応しています。
一方「LOOK(ルック)」や「TIME(タイム)」のペダルは、シマノと違う規格を採用しています。その他、今までのビンディングとは違うシステムで、初心者でも扱いやすいペダルを作る「スピードプレイ」もありますよ。
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始めてのビンディングペダルは、どのタイプが良い?
それでは、ビンディングペダルを選ぶ時のポイントを確認していきましょう。
初心者はSPDペダルから始めると安心

ビンディングペダルを初めて使うなら、着脱を簡単に行え、歩きやすいシマノ製品のSPDペダルがおすすめ。シマノのSPDペダルは種類も豊富で、ショップでも多く取り扱っています。
速く走る楽しみを味わうなら、最初からSPD-SLでもOK!

とにかく速く走りたいなら、SPD-SLからチャレンジしても問題ありませんよ。初めてのビンディングペダルで、SPD-SLを選ぶ人も多くいます。長距離サイクリングや、速く走る楽しみを味わいたいのであれば、ぴったりでしょう!
シマノのペダルは、いろんなグレードがあり、予算に合ったモデルを選べますよ。
【カジュアルに楽しむ】おすすめのSPDペダル5選
カジュアルな乗り方で楽しむなら、まずSPDペダルの中から探してみましょう。
SHIMANO(シマノ)/PD-EH500
片面は着脱が簡単な「ライトアクション」仕様。反対側はスニーカーでも使えるフラット仕様なので、ビンディング初心者にもおすすめ。フラット側の面は、グリップ性能が高く、滑りにくいでしょう。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-EH500
●カラー:ダークグレー
●タイプ:SPD/フラット
●重量:383g
●ビンディング面:片面式(片面はフラット式)
●付属クリート:SM-SH56
SHIMANO(シマノ)/PD-M324
片面をフラットペダル、片面をSPDにしたモデル。フラット面はグリップが良く、ストラップなどで靴とペダルを固定する「トゥクリップ」もセットできるので、踏み外しにくく安心ですね。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-M324
●カラー:シルバー
●タイプ:SPD/フラット
●重量:533g
●ビンディング面:片面式(片面はフラット式)
●付属クリート:SM-SH56
SHIMANO(シマノ)/PD-T400 CLICK’R
SPDの周りにガードがある分、靴底の座りが良く、安定感のあるペダルです。夜間に、車のライトなどを反射させるリフレクター付きなので、通勤通学にもおすすめ。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-T400 CLICK'R
●カラー:ブラック、ホワイト
●タイプ:SPD/フラット
●重量:507g
●ビンディング面:片面式(片面はフラット式)
●付属クリート:SM-SH56
SHIMANO(シマノ)/PD-M647
オフロード用のようなデザインで、マウンテンバイクやクロスバイクにもぴったり。傾斜のある樹脂ガードがセットされているので、乗るときにクリートを見失わず、踏み外しにくいでしょう。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-M647
●カラー:ブラック
●タイプ:SPD
●重量:568g
●ビンディング面:両面
●付属クリート:SM-SH51
GORIX(ゴリックス)/GX-PM811
GORIXは、大阪に本社を置く自転車パーツメーカー。ロードバイクやクロスバイクに似合う、すっきりとしたGX-PM811は、シマノのSPDと同一規格です。カラーはブラックとホワイトの2種類。
ITEM
GORIX(ゴリックス)/GX-PM811
●カラー:ブラック、ホワイト
●タイプ:SPD/フラット
●重量:333g
●ビンディング面:片面式(片面はフラット式)
●付属品:クリート、クリート取り付け金具
【速く走りたい!】おすすめのSPD-SLペダル5選
ロードバイクでとにかく速く走りたい人は、SPD-SLペダルがおすすめです。
SHIMANO(シマノ)/PD-RS500
踏み面が広いため、効率良く力を伝えられるペダル。比較的、着脱もしやすいでしょう。ステンレス製で、耐久性にも優れています。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-RS500
●カラー:ブラック
●タイプ:SPD-SL
●重量:320g
●ビンディング面:片面式
●付属クリート:SM-SH11
SHIMANO(シマノ)/PD-R7000
シマノのミドルグレード「105」シリーズのペダル。ロードバイクのパーツは、同じグレードで揃える人が多いので、コンポーネントなどが105なら、このペダルがおすすめですよ。カーボン素材なので、軽量です。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-R7000
●カラー:CFRP
●タイプ:SPD-SL
●重量:265g
●ビンディング面:片面式
●付属クリート:SM-SH11
SHIMANO(シマノ)/PD-R8000
シマノのハイグレードシリーズ「ULTEGRA」のペダル。先述の105シリーズ「R7000」よりもさらに軽量です。踏みやすさや、ペダルの回転効率を重視したい人におすすめ。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-R8000
●カラー:CFRP
●タイプ:SPD-SL
●重量:248g
●ビンディング面:片面式
●付属クリート:SM-SH11
SHIMANO(シマノ)/PD-R9100
シマノの最高グレード「DURA-ACE」シリーズのペダル。重さはわずか228gと、超軽量。カーボン素材そのままを活かしたデザインで、高級感があります。最高グレードというだけあり、お値段も張りますが、3年間の保証付きです。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/PD-R9100
●カラー:CFRP
●タイプ:SPD-SL
●重量:228g
●ビンディング面:片面式
●付属クリート:SM-SH12
GORIX(ゴリックス)/カーボンファイバーペダル
パーツのシリーズに関係なく、カーボン素材のペダルをつけたいなら、GORIXの「カーボンファイバーペダル」がおすすめ。目立つ部分にロゴやグレードの表記がないので、シンプルで取り付けやすいですね。
ITEM
GORIX(ゴリックス)/カーボンファイバーペダル
●カラー:ブラック
●タイプ:SPD-SL
●重量:266g
●ビンディング面:片面式
●付属品:クリート、ネジ、プレート
シマノ以外!おすすめのビンディングペダル4選
最後に、シマノ以外の規格でおすすめのペダルをご紹介しましょう。
LOOK(ルック)/KEO CLASSIC 3
高級バイクメーカーのペダル。シンプルな構造で、比較的お手頃価格になっています。クリート接地面が大きいので、初めてのビンディングペダルでも踏みやすいでしょう。
ITEM
LOOK(ルック)/KEO CLASSIC 3
●カラー:ブラック、ブラック/ホワイト、ブラック/レッド
●重量:140g(片側)
●ビンディング面:片面式
SPEEDPLAY(スピードプレイ)/ZERO
両面式のビンディングペダルなので、裏表関係なく簡単に装着できます。3つ穴・4つ穴式のシューズに対応しているため、ロードバイク用のシューズを持っている人におすすめ。
ITEM
SPEEDPLAY(スピードプレイ)/ZERO
●重量:364g(ペダル&クリート)
●ビンディング面:両面
●クリート:スタンダードテンション
●調節角度:0~15度
DIXNA(ディズナ)/ファスト48
デザイン重視な人におすすめのペダル。カラーラインナップが豊富なので、自分の好みの色にカスタマイズできますね。クリートの規格は、LOOKのKEOシリーズと共通です。
ITEM
DIXNA(ディズナ)/ファスト48
●カラー:ピンク、ホワイト、レッド、イエロー、グリーン
●重量:308g
●ビンディング面:片面式
●クリート:LOOK KEOクリート
TIME(タイム)/XPRESSO 2
着脱のしやすさで知られる、「XPRESSO」シリーズのエントリーモデルです。上位モデルのデザインなどを引き継ぎながら、価格を抑えたペダルです。
ITEM
TIME(タイム )/ XPRESSO 2
●カラー:ブラック
●重量:115g(片側)
●ビンディング面:片面式
ビンディングペダルを購入したら、チェック!
ビンディングペダルを購入したら、乗り始める前に次のことを確認しておきましょう。
ペダル交換は、自分でできる?

撮影:筆者
ペダル交換は、ペダルレンチやアーレンキーで、自宅でも簡単にできます。以下の記事も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼▼ペダル交換の詳しい記事はこちら▼▼
ビンディングペダルを使うには、専用のシューズも必要です

出典:編集部
ビンディングペダルを使うには、「ビンディングシューズ」と呼ばれる、専用のシューズが必要です。
ビンディングシューズの靴底に「クリート」と言う金具を取り付け、ビンディングペダルと接続します。
シューズとペダルの脱着方法
初めてビンディングペダルを使う人は、着脱が不安かもしれません。SPD-SLもSPDも、基本は同じ方法(足の動き)で、ペダルとシューズを着脱します。いきなり走るのが不安なら、無理をせず、車や人通りの少ない場所で練習してみましょう。
【付け方】つま先のクリートを引っ掛けて、装着
ビンディングシューズのクリート部分をペダルに引っ掛け、踏み込むと取り付けられます。ペダルの軸を押すように踏み込む、ペダルに対して真っすぐ力を入れるのがポイントです。
【外し方】足首を外側にひねって、外す
外すときは、つま先を軸にして、かかとを外側に捻るように動かすと外れます。最初は難しく感じるかもしれませんが、回数を重ねてコツをつかみましょう。
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ビンディングペダルの、少しマイナスなところ
スポーツバイクの楽しみ方が広がるビンディングペダルですが、注意点もあるので、理解しておきましょう。
最初は「立ちごけ」することも。。
自転車の停車時に、うまく足を外せず、両足がペダルに固定されたまま転んでしまう「立ちごけ」。ビンディングペダルに慣れないうちは必ずと言っていいほど経験するでしょう。練習を重ねれば立ちごけする頻度も減るので、無理のない範囲でチャレンジしてみてください
歩きづらい

ビンディングシューズの靴底はクリートが突出していて、自転車を降りると歩きづらく感じるかもしれません。
クリートが靴底に埋まっているSPD対応シューズなら、歩きやすいので、観光や街乗りで自転車を楽しみたい人はチェックしてみてください。
ビンディングペダルで、もっと快適に走り出そう!
ビンディングペダルで自転車に乗ると、今までよりグングン、快適に進む感覚を味わえるでしょう。ビンディングペダルで、愛車との楽しみ方を広げてみてくださいね。