【疑問を解決!】コンパクトクランクとは?ノーマルクランクとの違いも解説します。

ロードバイクなどの前ギア部分にあたるクランクの1つ「コンパクトクランク」。今回はコンパクトクランクの特徴や、どんな人・どんな走り方に向いているかなど、解説いたします。

制作者

高橋智宏

10代の頃からロードバイク・MTBなど自転車を楽しみながら、現在は東京都自転車競技連盟普及委員として、スポーツバイクの普及活動もしています。 皆さまへお役に立つ情報をお届けし、スポーツバイクを末永く楽しむお手伝いができれば嬉しく思います。 保有資格:JCF3 級公認審判員

高橋智宏のプロフィール

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目次

  • 軽い力でペダルを回せる、コンパクトクランク
  • ノーマルクランクとコンパクトクランクの違い
  • こんな人、こんな時なら、コンパクトクランク
  • クランクはショップで交換してもらおう
  • 自分に合ったクランクを選択しよう
アイキャッチ画像出典:FaceBook/Shimano-Road

軽い力でペダルを回せる、コンパクトクランク

軽い力で漕ぐなら、コンパクトクランク

出典:Flickr/Glory Cycles

ロードバイクの前側のギアのクランクには、大きさの違いで「コンパクトクランク」と「ノーマルクランク」と、2種類あります。

そのひとつのコンパクトクランクは、ノーマルクランクと比べ、前ギアの歯数が少なく、ギア比が軽くなるので、小さな力でペダルを回したい場合に向いています。

 

ノーマルクランクとコンパクトクランクの違い

ノーマルクランクとコンパクトクランクの違い

出典:SHIMANO(加工:編集部)

それでは、ノーマルクランクとコンパクトクランクの違いを確認しましょう。

 

チェーンリングの歯数

チェーンリングの歯数が違う

出典:楽天市場

コンパクトクランクとノーマルクランクは、大きさが違うことで、ギアの歯数も異なってきます。ギアの歯数は、一般的に「▲▲(大きいリングの歯数)/■■(小さいリングの歯数)」と、2つの数値で表されますが、

 

コンパクトクランク:50/34

ノーマルクランク:52/39

 

上記のようにコンパクトクランクは、ノーマルクランクより歯数が少ないので、同じスプロケット(後ろ側のギア)を使っている場合、軽いギア比で走ることができます。

 

ロードバイクのエントリーモデルなどでは、コンパクトクランクがセットされていることが多いようです。

 

ピッチ円直径(PCD)の違いもあります

ピッチ円直径(PCD)の違いもあります

出典:SHIMANO

もうひとつの違いは、ピッチ円直径です。ピッチ円直径とはPCDとも表記され、チェーンリングをセットするボルトを配置した円の直径です。

 

●コンパクトクランク:110mm

●ノーマルクランク:130mm

 

ノーマルクランクとコンパクトクランクはピッチが違い、チェーンリングの互換性は無いので、交換するときは注意しましょう。

 

 

ギア比のおさらい

そもそもギア比で何が変わるのか、整理してみましょう。

 

●前ギアの歯数が少ない(コンパクトクランク):ギアが軽くなり、ペダル一回転で進む距離が短い。脚の力を使わない。

 

●前ギアの歯数が多い(ノーマルクランク):ギアが重くなり、ペダル一回転で進む距離が長い。脚の力を使う。

 

単に高いギア比なら速く走れる訳ではなく、高いギア比はそれだけ力を使うので、脚への負担が大きくなります。ギア比を下げて速くペダルを回した方が、疲れず速度をキープできることもあります。

 

走る状況などで、適正なギア比は常に変わるので、効率が良いギアチェンジが大切になってきます。

 

こんな人、こんな時なら、コンパクトクランク

コンパクトクランクは、こんな場面で活躍します。

脚力に自信がない人は、コンパクトクランクがおすすめ

脚力に自信がない人は、コンパクトクランクがおすすめ

ギア比が高いノーマルクランクを乗りこなすには、コンパクトクランクより脚力が必要なので、ペダルが重く感じやすいと言えます。「走っている時にもう少し楽がしたい」「まだ始めたばかりで脚力に自信がない」なら、コンパクトクランクがおすすめです。

 

峠やアップダウンの多い場所を走るなら

峠やアップダウンの多い場所を走るなら

上り坂やアップダウンの多いコースを走る時、コンパクトクランクなら、低いギア比と小さな力で回転数を上げて走れるので、上り坂も走りやすくなります。

また、ギアチェンジしたときの差が小さくなるので、頻繁にギアを変えるアップダウンの多い道でも疲れが、たまりにくくなるでしょう。

 

クランクはショップで交換してもらおう

クランクはショップで交換してもらおう

出典:FaceBook/Shimano-Road

クランクには数多くの規格があり、取付け・取外しには専用の工具が必要です。工具があれば、自分でも交換できますが、走行時にとても大きな力のかかるパーツなので、確実な取付けとトルク管理も必要になります。

工賃はかかりますが、最初はショップにお願いして交換してもらうのを、おすすめします。

 

中間的なミッドコンパクトも

中間的なミッドコンパクトも

出典:FaceBook/Shimano-Road

コンパクトクランクとノーマルクランクではなく、ミッドコンパクト(セミコンパクト)というクランクもあります。前ギアの大きい方が52・小さい方が36でセットされた、コンパクトクランクとノーマルクランクの中間のクランクです。

 

●コンパクトクランク:50/34

●ミッドコンパクト:52/36

●ノーマルクランク:52/39

 

最新のコンポーネントでは、スプロケットがワイド化し歯数は30まで使えるようになりました。ミッドコンパクトは、36×30でコンパクトクランク同様の低ギア比を使い、平地では52を使い速度を上げた巡行ができる、両方のメリットを持った新しい規格です。

 

自分に合ったクランクを選択しよう

自分に合ったクランクを選択しよう

出典:FaceBook/Shimano-Road

コンパクトクランク・ノーマルクランク・ミッドコンパクトとご紹介しましたが、どのクランクが上級用でどれが初心者用ということはなく、自分の走行スタイルやシチュエーションで選んでみましょう。

 

競技でもヒルクライムなどでは、コンパクトクランクを使いますし、ギア比を抑えた高ケイデンス走法もプロレーサーから始まったトレンドです。自分のスタイルに合ったクランクで、ロードバイクを楽しんでくださいね。

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