ビンディングシューズとは

ロードバイクやクロスバイクなどの専用シューズ「ビンディングシューズ」。靴底の「クリート」と呼ばれる留め具を取り付けて、ペダルとシューズを固定することができます。
ビンディングシューズなら、足の力を逃さない!

シューズとペダルが固定されると、足を引き上げる時にもペダルに力が伝わるようになります。また、ペダルと足がずれることもないので、普通のシューズより効率良くペダルを回せるようになります。足の力を十分に伝えるビンディングシューズは、自転車の走る楽しみを更に広げてくれるでしょう!
そんな、魅力あるビンディングシューズには、様々な種類がありますので、違いを見ていきましょう。
その①…靴底のネジ穴の数
ビンディングシューズの靴底には「クリート」を取り付けるネジ穴があります。種類によってネジ穴の数が変わります。
2穴タイプ(SPD)

シューズの裏に2つのネジ穴があるこのタイプは、マウンテンバイク用シューズに多く見られるタイプです。固定力が低めで、容易に脱着ができ、歩く時も歩きやすいのが特徴です。
2穴タイプは「SPD」と呼ばれるケースも多いですが、このSPDはシマノのビンディングシューズの規格の名称です。
●2穴タイプのクリート

2穴タイプのクリートは、小さく靴底に隠れるぐらいの大きさです。歩くときもクリートを気にせずに歩けます。
3穴タイプ(SPD-SL)

シューズの裏にネジ穴が3つある「3穴タイプ(SPD-SL)」は、2穴のSPDよりも固定力が増し、本格的にロードバイクで走行する人に向いているタイプと言えるでしょう。また、2穴と大きく違うのは、クリートが靴底から大きくはみ出た形になるので、歩きづらいことです。SPD同様に「SPD-SL」もシマノのビンディングシューズの規格です。固定が高いタイプで。製品数は少ないですが、4穴や5穴タイプもあります。
●3穴タイプのクリート

靴底のクリートはこんな形で、大きく出っ張っているので、歩きづらくなります。上記のシマノのSPD_SLのクリートは、固定力の違いで3種類(黄、青、赤)あります。
その②…締め方のタイプ
ビンディングシューズには締め付け方によっても種類が分かれます。
●ベルクロタイプ

最もメジャーなタイプは「ベルクロタイプ(マジックテープ)」です。1つのシューズに2〜3つほどのベルクロベルトがついており、簡単に脱着が可能です。しかし、長期間の使用で固定力が弱くなることもあり、多くのメーカーのエントリーモデルとして販売されていることが多いです。
●ラチェットタイプ

ラチェット式は「バックルタイプ」とも呼ばれ、手軽に固定できます。スキーの靴でも同様な方式がありますよね。ベルクロベルトと併用されていることも多く、2本はベルクロベルト、足首に近い部分がラチェット式になっていたりします。
●ダイヤルタイプ

ワイヤーをダイヤルで、締めたり緩めたりして調整する「ダイヤル」タイプ。近年の主流のタイプです。片手で簡単に調整ができ、とても便利なタイプです。
●シューレースタイプ

シューレースタイプは、一般的な靴と同じように靴ひもで締めるタイプです。カジュアルなスニーカーのようなデザインのものも多く、街乗りメインの方におすすめです。フィット感も高く使いやすいシューズと言えるでしょう。
失敗しないビンディングシューズの選び方
ビンディングシューズは用途によって、適したシューズが変わるので、どのような目的かでビンディングシューズを選びましょう。
スピードを重視したい人は

ロードバイクなどスピードを重視して走りたい人は、3穴・4穴などネジ穴の数が多く固定力が高いタイプが向いています。固定力が高いシューズの方が足の力が伝わり、効率よく走行が出来ます。また、締め付け方法はダイヤル式が走行中でも調整できて、便利でしょう。
街乗りがメインの人は

クロスバイクなどで街乗りがメインの人であれば、ペダルとの脱着がしやすく歩きやすい「2穴式」のものがおすすめです。またカジュアルな乗り方で、あればシューレースタイプが雰囲気も合うでしょう。
理想は試し履きしてから購入すること
ビンディングシューズを選ぶときは、試し履きをしてから購入するのが理想です。同サイズでもメーカーによって細かい違いがあります。また、メーカーとサイズが同じでも、モデルが違えば横幅が変わり、フィット感も変わってきます。時間に余裕がある場合や初めて履くメーカーの場合は試し履きができると良いでしょう。
ビンディングシューズのおすすめ9選
それでは、おすすめのビンディングシューズをご紹介します!
SHIMANO(シマノ)/RP5 SPD-SL
軽量なカーボンを使用し、3穴タイプのロードバイク向きのシマノのシューズ。アッパーは縫い目がない一枚接ぎなのでフィット感が高い一足です。
ITEM
SHIMANO(シマノ)/RP5 SPD-SL
●クリートタイプ:SPD-SL
●留め具:ダイヤルタイプ(下部はベルクロ)
結構タイトな作りですが、しっかりとフィットします。つま先に空気穴があるので足蒸れしにくいです。全体的に軽いです。ソールは脱着式で走行後に陰干しできます。
出典:
amazon
GIRO(ジロ)/Savix HV+
シンプルなデザインでファンも多い、GIROのロードバイク向けのシューズ。留め具はダイヤル式でフィット感が高いでしょう。
ITEM
GIRO(ジロ)/Savix HV+
●クリートタイプ:SPD-SL(2穴・3穴に対応)
●留め具:ダイヤルタイプ(下部はベルクロ)
Fizik(フィジーク)/R4B UOMO
イタリアの有名ブランド「フィジーク」のシューズ。ソールはカーボン強化ナイロンであり、軽さと頑丈さを両立しています。
ITEM
Fizik(フィジーク)/R4B UOMO
●クリートタイプ:SPD-SL
●留め具:ダイヤルタイプ(下部はベルクロ)
SPECIALIZED(スペシャライズド)/Torch 1.0
スペシャライズドのおしゃれかつ、コストパフォーマンスが高い1足。予算1万円であれば、かなりおすすめの1足で、カラー展開も4色と豊富です。

SPECIALIZEDオンライストアはこちら
SIDI(シディ)/WIRE2
シディもイタリアの老舗ブランドであり、マット仕様のカラーで人気がある一足です。センター部分のボタンを押すと回転式レバーが立ち上がるので、走行中でも締め具合を調整できます。
ITEM
SIDI(シディ)/WIRE2
●クリートタイプ:SPD-SL
●留め具:ダイヤルタイプ
DMT(ディエムティ)/R4
軽量かつ高剛性のカーボンを使用しているので、ロードバイクに向いています。「袋縫い」という技術を使うことで、アッパーのホールド感を高め足にフィットします。
ITEM
DMT(ディエムティ)/R4
●クリートタイプ:SPD-SL
●留め具:ベルクロタイプ
Lintaman(リンタマン)/ADJUST ROAD COMP
留め具はダイヤル式ですが、他のものと違い横方向だけでなく縦方向にも調整が効くためフィット感を高めやすいモデルです。
ITEM
Lintaman(リンタマン)/ADJUST ROAD COMP
●クリートタイプ:SPD-SL(2穴・3穴に対応)
●留め具:ダイヤルタイプ
SANTIC(サンティック)/ビンディングシューズ
軽量でダイヤル式のビンディングシューズですが、低価格なのでコスパが良いです。中国製ですが品質は良く初心者用として人気があります。
ITEM
SANTIC(サンティック)/ビンディングシューズ
●クリートタイプ:SPD-SL
●留め具:ダイヤルタイプ(下部はベルクロ)
CHROME(クローム)/TRUK PRO
ストリート向けのビンディングシューズで、カジュアルなデザインなのでスニーカーと同じ感覚で履けます。
ITEM
CHROME(クローム)/TRUK PRO
●クリートタイプ:SPD
●留め具:シューレースタイプ
SPD対応のソールですが、ソールのグリップとクッション性も非常に高く、ペダルからの振動等も少ない上にペダルへのパワーロスを減らすソールに入った固いプレートのおかげでフラットペダルでも疲れにくくしっかりとしたペダリングが出来ましたので私の購入動機の様に、今はフラットペダルだけどSPDペダルへの交換を考えている方にもいいと思います。
出典:
amazon
【豆知識】高いモデルと安いモデルの違いはどこ??

では、安いシューズと高いシューズの違いは、どこにあるのでしょうか。一番は軽さや強度です。高い製品はカーボン製が多く、軽量かつ剛性が高いカーボン素材のビンディングシューズは、速く走りたいロードバイクユーザー向きのモデルと言えるでしょう。
ビンディングシューズでより快適な走りを楽しもう!

ビンディングシューズには多くの種類がありますが、どの種類でもペダルを回しやすく、快適にサイクリングを楽しめます。ロードバイク・クロスバイクなどの用途によって適したシューズは変わるので、自分に合った、ビンディングシューズを選んで快適な走りを楽しみましょう。