ステム交換をやってみよう!ハンドルの位置は大切なんです

ロードバイクなどの自転車でハンドルの位置を変更できる「ステム交換」の方法を紹介します。ステムの知識と選び方、交換の手順など解説しますので、ぜひステム交換の参考にしてください!

目次

  • ステムは大切なパーツ
  • 自分に合ったライドポジション
  • ステムの選び方
  • 必要な工具
  • 【交換方法】①ステムを外す
  • 【交換方法】②ステムを取り付ける
  • ステム交換の時に注意すること
  • ステム交換で快適な自転車ライフを
アイキャッチ画像出典:Flickr/Glory Cycles

ステムは大切なパーツ

なぜステム交換をするのか

ステムは、ハンドルとフロントフォークを繋ぐパーツです。ステムの長さや角度を変えれば、ハンドルの高さやハンドルまでの距離を変えることができます。ハンドルの位置は、乗車ポジションを決める上でとても重要です。

また、ステムの素材を変えれば、強度や軽量化になったり、ハンドルやシートポストとメーカーを揃えるなど、見た目のカスタムなどの目的もあります。

 

自分に合ったライドポジション

自分に合ったライドポジション

出典:PIXTA

ステム交換の目的は自分にあったステムに変更することです。ポタリングなどの快適性を求める場合は、前傾姿勢が楽になる、短くて、ハンドルを高くできるステムが良いでしょう。また、長くて低いステムにすれば、前傾が深くなり、スピードを出しやすいポジションになるので、競技やトレーニングなどに適しています。

まだ、ポジションが決まらないという方は、近く高めなハンドル位置から始めてみましょう。

 

ステムの選び方

具体的な交換方法の前に、簡単に交換するステムの選び方をご紹介いたします。

長さと角度

ステム

ステムの長さは50~130mmのモデルが多く、角度は一般的に0~35°があるので、その組み合わせから選びましょう。ロードバイクに乗っていて手が疲れる・手のひらがしびれてしまうと言う人は、ハンドルが低い・遠い可能性があります。今のステムより短く角度のついたステムを選びましょう。

その場合、ステムを短くし過ぎてしまうと、ハンドル操作もシビアになり、ハンドリングがしづらくなる可能性もあるので注意が必要です。

 

ハンドル径

ステム

出典:Flickr/Glory Cycles

ハンドル径とは、自転車のハンドルの直径で、スポーツバイクでは25.4mm・31.8mmが多く使われています。メーカーによっては別規格のものがあったり、ハンドルシムというスペーサーで互換することも出来るので、ステムを交換するときは必ず自分の車体に合うものと確認しましょう。

 

ステムの素材

ステムは自転車フレーム素材同様に、アルミ・カーボン素材が多く、チタンなどのステムもあります。チタンやカーボン素材は、高剛性で価格も高くなりがちです。

必要な工具

ステム交換で必要な工具やグリスなどをごご説明します。素材がアルミであれば、アーレンキーとグリス、カーボンやチタンなどの素材なら、専用のグリスを用意しましょう。

 

アーレンキー・トルクス

一般的にステムで使用するのは4~6mmの六角ボルトですが、メーカーによってはトルクスを採用しているモデルもあります。

ITEM
パークツール ヘックスレンチセット
● サイズ:1.5・2・2.5・3・4・5・6・8・10mm
● セット数:9本組
●付属品: レンチホルダー
ITEM
パークツール トルクスタイプレンチセット TWS-1
●サイズ:T9・T10・T15・T20・T25・T27・T30・T40
●セット数:8本
●付属品:レンチホルダー
▼▼アーレンキー関連記事はこちら▼▼

 

グリス

ボルトのねじ込みをスムーズにし、固着を防ぐためにネジ山にグリスを薄く塗布しましょう。

ITEM
シマノ プレミアムグリス
●内容量:100g

 

チタンボルト用グリス

チタンボルトは、焼き付きカジリというチタン特有のトラブルがあります。それを防ぐためチタン用グリスを用意しましょう。

ITEM
フィニッシュライン アッセンブリルーブ
●内容量:22.5ml
●セット数:3本  

 

カーボンパーツ用グリス

カーボンパーツは固定しても滑りやすく、強く締めすぎると破損します。カーボン用グリスの使用と、トルク管理をおすすめします。

ITEM
フィニッシュライン ファイバーグリップ
●内容量:50g

 

トルクレンチ

特に、カーボンやチタン製品は、締めすぎによる破損やトラブルが考えられます。トルクレンチを使って、トルク管理をしましょう。

ITEM
グランジ コンパクトトルクレンチ

▼▼トルクレンチ関連記事はこちら▼▼

 

コラムスペーサー

ステムを交換すると、コラム側のステムの縦幅が変わり、コラムリングも交換する場合があります。各サイズ、複数枚を用意するといいでしょう。

ITEM
BBB ライトスペース コラムスペーサー
●対応コラム:Ф28.6mm
●カラー:ブラック
●参考重量(カタログ値):20g(4個組)

それでは、次ページからステム交換の方法をご紹介します!

 

【交換方法】①ステムを外す

ステム

それでは交換方法を、私のシクロクロスバイクを使って、ご紹介します。100mmのステムから75mmのステムに交換し、ポジションを楽にしようと思います。

 

①ブレーキをフリーにする

ステム交換

ステムを外す際、ブレーキワイヤーに余裕がないと、引っ張られて外れない事があります。あらかじめブレーキはフリーにしましょう。大く位置が変わる場合は、ブレーキワイヤーの長さが足りず、一度、ワイヤーを外さなければならない場合もあります。

 

②コラムキャップを外す

ステム交換

アーレンキーを使ってコラムキャップを緩めていきます。コラムキャップが固く、力がいれづらい時などは、ハンドルを持つなどして、ゆっくりと力をいれて緩めましょう。

 

ステム交換

コラムキャップを外します。

③ハンドルバー側(前方)のボルトを緩める

ステム交換

ステムには、コラム側(手前)とハンドルバー側(前方)にボルトがありますが、ハンドル側から緩めましょう。先にコラム側を緩めてしまうと、ハンドルバー側が安定せず作業がやりにくくなります。

 

④ハンドルを外す

ステム交換

ハンドルバー側のステムパーツを外します。

 

ステム交換
ボルトを緩めてステムのパーツを外して、ハンドルを外します。ハンドルバーが固着している場合もありますので、注意しながら外しましょう。

 

⑤コラム側(手前)のボルトを緩める

ステム交換

コラム側の横位置のボルトを緩めていきます。2ボルトで留めるタイプが一般的です。なるべく均等に緩めましょう。

 

⑥コラムからステムとスペーサーを外す

ステム交換

ステム交換

ステムとコラムスペーサーを取外します。この状態で動かすとヘッドパーツがずれてしまう場合があるので注意しましょう。

 

【交換方法】②ステムを取り付ける

それでは新しいステムを取り付けていきましょう!

①まずはスペーサーで高さの調整

ステム交換

コラムスペーサーで調整し、任意の高さにステムをセットします。コラムスペーサーを入れる位置で、ステムの高さを調整します。

②新しいステムをセット

ステム交換

コラムはステムまたはコラムスペーサー上端から3~5mmほど下げてセットします。コラムキャップの入りしろがないとうまく取付けができません。

 

③コラムキャップの仮止め

ステム交換

はじめにコラムキャップを締めます。強く締める必要はないので、ステムが上下にガタつかない程度に締めましょう。

④コラム側→ハンドル側と、ボルトを締める

ステム交換
ハンドル側のボルトを締める

前輪とコラムが直線状に並ぶようにコラム側のボルト→ハンドル側のボルトと締めます。2ボルトの場合は、交互に締めていきましょう。

 

ステム交換

ハンドルのセンター・角度を決めてボルトを締めます。各ボルトを交互に均等に締めましょう。全てを仮止めしたら、ガタつきがないかを確認します。

 

⑤トルクレンチで本締め

トルクレンチで本締め

ハンドル・コラムが軽く固定できたら、仮止めと同じように均等に締めつけていきます。トルクレンチを使用する場合は、ある程度までアーレンキーで締めてからトルクレンチで適正トルクをかけましょう。

 

ステム交換の時に注意すること

コラムキャップの締めすぎに注意!

コラムキャップの締めすぎに注意!

コラムキャップは、ステムを固定するパーツではないので強く締める必要はありません。強く締めすぎるとハンドルの動きが悪くなるばかりか、ヘッドパーツやヘッドチューブの破損にもつながるので注意しましょう。

 

ヘッドパーツの位置に注意!

ヘッドパーツ

フォークコラムをセットする部品であるヘッドパーツは、複数の部品が組み合わさっているので、緩むとガタつきやすい部分です。コラムキャップを締めたときにヘッドパーツが、隙間のない元の状態になっているか確認しましょう。

 

ステム交換で快適な自転車ライフを

ステムは、比較的に簡単に交換できるパーツですが、長さや角度、素材、ハンドルとの組み合わせなど選択肢が多く、悩む人も多いでしょう。まずは、どのように走りたいかを考えて、大きくサイズを変えるより、少しづつ調整するつもりでベストなステムを見つけていきましょう。

 

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CYCLE HACK編集部
高橋智宏
高橋智宏

10代の頃からロードバイク・MTBなど自転車を楽しみながら、現在はスポーツバイクの普及活動をしています。 皆さまへお役に立つ情報をお届けし、スポーツバイクを末永く楽しむお手伝いができれば嬉しく思います。